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ボクが信じていたのは、プロフェッサーの言葉だけだった。

ボクが欲しかったのは、マリアの幸せだけだった。

全てを壊して更地に還す。新しい命など要らない。

取り戻したい過去は決して戻らない。

 

 

 

「ジャマをするなら貴様も殺す」

 

 

手の中に生む光の刃を握りしめる。

かなりの痛手を負っている青いハリネズミは、ふざけて笑いながらボクを見返してくる。その笑みがボクの苛々を募らせた。

 

「お前の正義も、世界の運命も、オレには関係ないね。ただ、今までみたいな青い空が見られなくなるってのが嫌なだけ、それだけさ」

 

「ならば貴様の命ごと、空も奪えばいいということだ」

 

赤い燐光を纏う刃を次々と飛ばし、青いハリネズミを襲う。が、この期に及んで往生際悪く逃げ回るそれ。

苛立ちはさらに強く、手の中の刃は赤い剣になった。

ボクが、このボクが、お前を切り裂いてやる。最初の血祭りに上げてやる。

 

「おっと、ソイツは当たれば痛そうだ!」

 

 

青いハリネズミがひらりと身をかわし、ボクに黄色いカオスエメラルドを見せつけた。

すると、その手の中に、黄金色の光の剣が生まれる。

 

「まさか、そんなことまで…。キミは一体何者だ?」

「さあな。お前と同じ、ただの、ちょっとスゴいハリネズミだよ」

「ならば何故ボクの前に立ちふさがる?」

「オレだって、気にいらないことは殺してでも止めたいのさ。お前と同じで、な!」

 

金属同士のぶつかり合う、高く澄んだ音が、暗闇の方舟に響き渡った。

 

 

 

 

 

 

 

 

確信犯:政治的・宗教的なものを信念として、その考えに則り行う犯罪のこと。

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そのワニの面をした男は、キョロキョロと周りを見渡しては、ほうほうと感心したような声を上げるばかりで、なんともこちらの話を聞いている風ではなかった。
ちょっと知り合いを連れてくる、と自分の世界に戻った陛下は、一人の大柄の男を連れてきた。
「陛下……この方は?」
「ああ、ちょいとした知り合いさ。まあ、害の無い男だから、そんなに警戒しなくったって大丈夫さ」
大きな口を開けて、大声を張り上げたと思いきや、ドタドタと城の中を歩きまわり、何やら調査と称して品定めしているようにも見える。
これが陛下の知り合いでなかったら、一刀の元に切り伏せ、城から骸でたたき出してやるところなのだが……
「よお!ソニック!!ここは凄いアトラクションだな!!まるで中世の古城そのまんまじゃねえか!外にいる住人もよ、よく演技してるなあ!なんだ?通貨はきちんと金貨なのか。凝ってるじゃねえか!」
あとらくしょん? えんぎ? 何のことだか、僕には全く意味がわからない。
くすくすくすと陛下は笑うばかりで、取り付く島もない。
「いいだろう?ベクター、ちょいと遊んでいくかい? 誰かさんに似た兵士もいるぜ?ちっちゃな部下と、お固い魔道士を連れて、大きな顔してここの警備長をしてくれてるのさ」
確かこの城の警備兵の長といえば、目の前にいる大きなワニの男にそっくりな、大柄な男だったのは確かだが……
「警備兵?お?なんだ、警備員まで、コスプレしてるっていうのか? 凄いな!TDLもびっくりだな。で、さっきから見てると客はいないが、なんでこんなに客がいないんだ???まだ開園前なのか?」
その言葉に、とうとう陛下は大きな声を上げて笑う。
まあ、俺たちが客みたいなもんさ、 と言ったかと思うと、小首を傾げる大柄の男と共に、楽しそうな笑顔で、陛下は警備兵の集まる宿舎へと消えていった。

そちらの方向から、大きな悲鳴が聞こえてきたのは… 言うまでもない…。


「何がしたかったんですか…陛下…」
「いや、あいつがあんまりにもヒマそうだったんで、ちょっと遊ばせてやっただけさ」






意味不明になった……

お題:シルバー 首をくくる



乱暴に床に叩きつけられる。白銀の肢体には痛ましい紅が多く滲み、息も絶え絶えだ。
痛む腕を支えに体を起こそうとすると、天に延びた棘を掴んで引き摺り倒された。
「ぐ、ぁ・・・ッ!」
「シルバー、またボクとの約束を守らなかったんだね。一体これで何度目だろうね?」
屈んで顔を寄せる闇と、引き寄せられ苦痛に顔を歪める銀と、真っ暗な部屋。
銀は最近陽の目を見れていない。あの約束が、見えない足枷だ。
「ボクに誓ってくれたじゃないか。ずっとボクの傍にいる、ボクの支えになる、って。
新しい世界で、イブリースを失ったボクが生き永らえる為に。言い出したのは・・・君だったよね?」
怒り、哀しみ、憎しみ。約束を不意にされた子供の様な、想い人を自ら殺してでも手に入れようとするような、そんな狂気が入り混じった、冷たい瞳。
「なのに、酷いよ。ボクを置いて外に行くなんて」
「だ、って、ブレイズが・・・心配、してるから・・・」
「他人なんて関係ないじゃないか。君はイブリースの代わり、つまりボクの半身も同じ。半身同士、ずうっと一緒。それでいいじゃないか・・・」
シルバーは、イブリースをなくして塞ぎ込んでいたメフィレスに救いの手を差し伸べたつもりだった。
だが、どうして警戒をしていなかったのだろう?
イブリースをなくしたメフィレスの抑止役なんて、きっと誰にも務まらないのに。
「もう、勝手な行動はしないでくれるよね?」
「し、ない、から・・・今度は、ちゃんとお前にも言うから・・・」
「嘘。またそうやって言って、破るんでしょう。君は酷いよ。上手に騙してくれさえしない」
じゃら、金属質な音が暗く響く。訳も分からぬ内に、首に巻かれるそれ。
身体の自由が利かないシルバーには、どうしようもなく。
「やっぱり・・・ボクが面倒を見なくちゃ、駄目みたいだね」
よく似合っているよ、と目を細める。革で出来た紅い首輪と、繋がる鉄の鎖。
「次に、約束を破ったら・・・天井に吊るしてお留守番、だね」
「・・・何処に、行くんだよ・・・」
「君が外に出る理由を潰しに行くのさ?理由があるからボクが悲しい思いをするんだろう?」
闇が鎖を持って立ち上がる。首を引っ張られて咳き込みながら立ち上がる白い足はふらふらだった。
「君にはそろそろ、腹を括って貰わなきゃあ。一緒に首もね。そのくらい預かっておかなきゃ、君はまた・・・」

お前は、誰の瞳を覗いているんだ?
俺はどう頑張っても、半身には成れっこないのに。
諦めたように、銀は視界を閉じた。





CPにして、首くくらせて・・・クリアできてるのかこれは・・・
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どんなにどんなに、アンタの背中を追いかけても。
どんなにどんなに、アンタの真似をしてみても。
必死なったところで、アンタみたいになんかなれやしない ってことは、よくわかってるはずなのに。
それでも、アンタに少しでも近づきたくて、いつも心の中で手を伸ばす。

届かないのはわかっている。

ほんの少しだけでもいい。彼に指の先は届かないだろうか。

例え、お互いが奇跡の力に包まれていたとしても。
この奇跡の力を借りてすら、彼に届くことは無いのだろうか。

光の軌跡を描いて、彼は自分の先を矢のように飛ぶ。
その姿は神々しいほどで、目もくらむような速さと勢いで空気を切り裂く。

いつか。 いつか追いついて見せると、アンタに向かって伸ばしたその手を しっかりと掴まれた。
目を見開く。
目の前には、いつの間にか現れた 光をまとった彼の姿があった、

「何をしているシルバー。呆けていては敵に隙をつかれるぞ」

グッ と力強く手を引かれる。
「呆けてなんか・・・・!いない・・・!」

アンタに見とれていたんだ なんて、言える訳ないじゃないか。



6.jpg























「あなたとなら、星の数も数えられそうね。シャドウは危ないからだめだって怒るのよ」
「それって、オレがあとで怒られんじゃないかなあ・・・・」


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