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 ベクターさん、ベクターさん。ベクターさんのしっぽはどうしてそんなに大きいの。

「あぁ?」

俺はこの少女が嫌いだ。屈託のない表情で、大きな目をキラキラさせて、オトナの曖昧な部分を穿り返そうとする。コドモのくせに、介入してくんなっつの。

ベクターは大きな口を隠すように新聞を広げ、クリームの純真な視線から逃れようとした。
「お前は生まれたときからくっついてるもんにギモンを持つのかよ」
「ええ、もちろん。なぜ私の耳は大きいのかとか、目はふたつあるのかとか、そもそもなぜウサギなのかとか。ベクターさんは考えたことないのですか?」
考えれば考えるだけ楽しい世界が広がります。謎は深いほうが追求しがいがあるというものです。
「お前がウサギなのは、お前の母さんがウサギだからだろ」
「じゃあなぜお母さんはウサギなの? いつから?」
「……」
そんな頭の痛くなるハナシはトースターで焼いて食っちまおう。
「最初の質問に答えてやるよ。俺のしっぽのことだ」
「ええ、ええ! ぜひ教えてください!」

ベクターは少し黙ったあと、面倒くさそうに答えた。
「足が短いからよ、その分しっぽをデカくして、カラダを支えるためさ」
適当だった。
少女はみるみるうちに瞳を輝かせて喜んだ。
「なるほどそうなのですね! ベクターさんは足が短いから、だから大きなしっぽなのですね!」
隣のソファーに座っているエスピオが小刻みに震えている。
「じゃあ今度はお前の番だ。そのちっこいしっぽは何のためにある? お前のことだ、答えは出ているんだろう?」
もちろん! と、クリームは胸を張ってこう言った。
「かわいいからです!」
「……なんだ、しっぽってぇのはたいした役にたってねぇなぁ」
ベクターはフンと笑い、やれやれとまた新聞に目をやる。

「で、どうしてベクターさんの足は短いのですか?」
「…………」

エスピオが、今度は飲んでいたお茶を噴いた。





おわる
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 最近オレの新しい力を知った。
でもこれは反則だと思った。戦いの場においては有利だけど、性に合わない。
だが試してみたいと思うのも事実。他人の秘密を知ってしまうなんて、怖い。
と、オレが多分物凄い顔で頭を抱えていたところ、普段声なんてかけてこないヒトが心配そうにかけてきた。それってやっぱり、よっぽど酷かったんだオレ……。
「どうかしたのか」
「……シャドウ。いや、いいんだ」
「そうか」
よっぽどのことなのに、オレはシャドウを打ち払った。シャドウも特に追求せず行ってしまう。あいつのほうがオレよりよっぽど未知だ。……よし、

「!」

シャドウは気を失った。それはオレが新しい力を使ったからだ。オレはこれより、

シャドウになる。

そして遡ること云年前。こういうことはほんと……反則だなと思う。申し訳ない気持ちで胸を痛めながらオレはマリアという少女に会った。
目の前で微笑むマリアに、シャドウになったオレは心が痛い。何かをとても抑えている。
白い指先や揺れるスカートの裾を見ると鼓動が高鳴る。とても辛い。こんな辛いことにオレは耐えられない。
過去で何かやったとしても、またそれを元に戻せばいいだけのこと。本能に委ねてみればシャドウのこのモヤモヤは晴れるんじゃないか。随分お節介だ。それ以上に迷惑なことをしている。わかっている。これはオレだけの秘密。

「マリア……!」
オレは少女を後ろから抱きしめる。イイ匂いがした。金髪が鼻を擽った。
「だめよ、シャドウが可哀想でしょう? シルバー」
少女がオレの腕を解いて振り返った。今、誰、と?
「シャドウは私をどうにかしたい気持ちを一生懸命抑えているの。だからアナタが悪戯に解放しては、だめ」
マリアはなぜかオレが来ることを知っていた。シャドウの皮を被ったオレ、未来から来たオレのこと。なんで、どうして。

でも、とマリアは続ける。
「でも、これは私とアナタだけの秘密、ね」
マリアは小鳥のようにオレの頬にキスをした。
「言わない約束」

ゆっくりと、スカートの裾を胸までたくし上げた。髪と同じ色の陰毛が、目の前でキラキラ輝いていた。





080821shanghairuby
ごめん、キャラがよくわかってない
 壁に手をついて、後方からの猛攻撃をルージュは容易く受け止めている。
素敵、素敵よアナタのソレ。下半身がミンチになりそうな快感だわ。
「青い坊やでいるより、その格好のほうがずっと魅力的よ」
ヘタな前戯やクサイ口説き文句は必要ない。あたしだってただひたすら貫かれていたい時があるの。
「ああ、ああ、あああ……っ」

我を忘れたかのように腰を叩きつけるウェアホッグ。びちゃびちゃと涎がルージュの尻たぶに垂れ落ちて汗と混ざっていく。
子宮を小突くペニスが興奮とともに更に雄々しく、太くなっていくと、ルージュは堪らず叫んだ。
「アナタのすごいの、お尻にも頂戴」
ぴたりと動きを止め目を剥くと、ウェアホッグはだらしなく爛れた陰唇の上でいざなう窄まりに杭の様なペニスを宛がった。
「ふ、ぅ、」
みぢみぢとアヌスに押し込まれていく感触に、ルージュはフフンと笑った。
「アナタらしくないわね、一気にきてよ」
気を遣う必要なんてないの。








080821shanghairuby
遣う、のほうになっちまった
昨夜シャドウが寝言を言っていた。
シャドウのやつ、ガラにもなく微笑んだり、苦しそうな顔をしたりして正直気味が悪いと思ったが、「マリア」という名前の相手について酷く興味が湧いた。

朝になって問いただす。するとあいつはまたガラにもない表情を浮かべ「金髪の、美しい人だ」とだけ答えた。

金髪の、美しい人。
金髪の、美しい、
金髪の、うつくしい、
きんぱつのうつくしいまりあ

何故だかその人のことを、一日妄想していた。

俺はもちろん会ったことなどなくて、人間の「美しさ」の度合いなどよくわからなくて、
だとするとそのマリアという人は、どういう匂いでどういうカタチで、などと、首から下のことばかり想像してしまっていた。

マリア、マリアかぁ。シャドウはその人でヌイたんだろうか。聞いたら殺されるな、多分。

目を閉じて想像の中、胸の膨らみを揉みしだく。乳首は薄い桃色で、そうだな、大きさはフツー。エミーよりはあるだろう。笑。
体毛のないつるりとした人間の肌は撫でれば心地よいだろうか。と、俺は手袋を片方外し、自分のペニスを弄った。こんなカンジか。ワレメは芳しいだろうか。性器の、構造は? 指を出し入れして、舌を這わせて、どんな、味で。

甘臭い肉の妄想で頭がいっぱいになる。そうなるとペニスを扱く手の動きはリズミカルになっていって、そろそろ達しようという頃だ。
悪いなシャドウ。お前に黙って、俺はこっそりお前の大事な人を穢している。笑。頭の中でナニしようが、俺の勝手だからさ。笑、笑。

「……っ」

人間でオナニーしたのは初めてかもしれない。しかも見たことない人。

俺はつい出した精液を手で受け止めた。手袋にかかり、しまった、と思った。
なんで両方外さなかったんだ、俺。





080820shanghairuby ha hentai desu
一体、どうしたというのだ。「こんな風に」なってしまったソニックを私は見た事がない。名前をどんなに呼んでもなだめても、ソニックは「いつもの」ソニックに戻ろうとしない。
噛み締めた歯のせいで、口端から血が滲んでいるのが見える。拳は既にボロボロで、痛みは感じないのだろうか、いいえ、痛いに決まっている。「怒り」とは、こんなにまで彼を変えてしまうのか。

ここには私と、彼しかいない。既に破壊された敵のメカが廃棄場のようにスクラップにされている。もう動かないのに、彼は攻撃を止めない。
私は、一歩、二歩とたじろいだ。彼を正気に戻さなくてはならない。しかしどうしたら。彼は私を仲間である、と認識するだろうか。名前を呼んで、振り返っ た瞬間、瞬きをすることもできないまま彼に攻撃されてしまったら。そう考えると怖くて怖くて、なぜこのような大役を担わねばならないのかと嫌気さえさして しまう。


喉が上下に揺れて、飲みたくない唾が胃へ下る。


「ソニック……もう、やめ」
蚊の鳴くような声で呟いたのに。彼はぐらりとこちらを振り向いた。燃えさかる目に私の姿が映る。酷く、怯えている。
「もう、やめるんだ、ソニック……私が、わからないのか」
わかってるさ、と瞬間移動したかのように彼の息が私の睫を擽った。
「異界の皇女さまだろう?」

(異常だ……)
私はそう認識した。鼻につく雄の匂いが私の雌としての反応を呼び起こす。
彼の動きは速過ぎて、私は自分の服が裂かれ、肌蹴た事に気づくのにかなり時間がかかった。
「い、いやぁ……っ」
怖かった。こんなに私は、弱かった?
見据えられ、動けない。丸見えの胸も隠せない。
「ふ、ちっちゃい胸」
愚弄されたのに、反論もできない。
「アンタを抱いたら、元に戻れるかもな」

股間に押し付けられたグロテスクな性器。本でしか、見たことなくて、
「わ、たしで、戻れるの、な、ら」
恐怖はいつか好奇心によって縛られた。





080820shanghairuby
ケダモノは卑猥な夢を見る。





自分でも止められない身体の変化を、誰かに迷惑かけまいとケダモノは一匹闇夜を彷徨っていた。
人目につかないところ、誰にも会わないところ……どんどん突き進んでゆくと、気づけばあたりは森の中。肉食獣の気配に、小さき住民たちは草枝を揺らしながら逃げてゆく。
今夜はここで明かそうか。蜘蛛の巣を払い顔を上げると、湖畔に出た。

ぽっかりと口をあけたような暗い水面に満月が落ちている。そういえば自分のこの姿をまじまじと見たことがない。ケダモノは恐る恐る水辺に前足を下ろした。

「……誰だ」

これは、誰だ。
裂けた口、鋭く突き出た牙。逆巻く毛並みからは青い針鼠の姿が思い出せない。

目を逸らし、掻き消すように水を切る。視線を感じて再び水面へ顔を向けると、今度は金色に尖る針鼠がいた。

どうしたことだ、言葉にできない敗北感。どれも同じ、「自分」であるというのに。


ケダモノは呼吸を乱す。苦しいままならいっそ、水に落ちてしまおうか。

(おいで)
俺を呼ぶな
(さぁ)
俺を、呼ぶな
(誇りを、失いたくないんだろう?)

箍は外れた。ケダモノは金の光に包まれ、おちてゆく。


「う、ぁ、ああ、っが、あああ」
(叫べばいい、悲鳴も、嗚咽も、体液も欲も、全て出してしまえば、全て元に戻る)
おかしい、これは、夢だ。自分に犯されるなんて。俺は自分に犯され、あろうことか悦楽の喘声を上げている。

掻き分けた剛毛の中心を、酷く出入りしている、神々しいような自分。
だらだらと涎やら精液やら腸液やらを垂れ流す、ケダモノの自分。

このまま何もかも吐き出してしまって、紙のようにひらひらになってしまって、金色の光で燃やしてしまえば、その灰を風に捨ててしまえば、俺は俺に戻れるのだろうか。





「ソニック」
忘れそうだった、名前。目が覚めて、股間に散らかった精液を見下ろして思い出す。





080820shanghairuby
 別に俺が、こんなカッコ悪いことしなくても良かったんだけど。




骨まで軋むほどの重力がソニックの体を地べたに撫で付けている。その頭上で息を切らし、勝ったと言わんばかりの銀鼠が、顔を横切る汗さえぬぐうことを忘れてそのパワーを誇示していた。薄ら笑いすら浮かべて。
「ソニック、オレの勝ちだな」
全力、いやかなり必死だったんだろう? でなきゃとっくに勝負はついてる。
「……で、俺を、どうするって?」
体勢は絶望的でありながら、なぜか余裕の表情を見せるソニックに、シルバーは苛ついた。と同時に増す「征服欲」、「蹂躙欲」。思わず打ち消すように雄叫ぶが、喉仏が震えてしまう。ソニックがそれに、気づかないわけがない。

「やれば」
「な、」
「やりゃいいじゃん、俺、お前の力で動けないし、見てみな、足も閉じられない。チャンスだろ?」
唾を吐き、笑ってやる。正義感強いやつにこういう挑発は効果大なんだ。
「……ば、馬鹿にしやがって!」
二三度擦り上げて勃たせたペニスを、ソニックの狭間に宛がう。尻尾を持ち上げて挿入を促す。そうやってる間に、ソニックを押さえつけていた力は何処へと消えてしまったけれど、ソニックは知らないふりをする。

シルバーは上に立った優越感に浸りつつ、でも少し悔しそうに腰を振っていた。
「畜生、ちくしょう……っ」




囚われたのは、ソニックでなく。





080819shanghairuby
しるそにか。しるそになのか。


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