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クラソニとウェア お題 悪ふざけ
 
「うーん…どうしたもんかな。」
 
なんでこんな事になっちまったんだろ。
オレは鋭い爪の先で頭をぽりぽりと掻いた。
もうダークガイアはいない筈…じゃなかったのか?
自分の一回り大きくなった体を見回す。
ふさふさとした体毛、筋肉のついた逞しい上半身。
 
まあ、考えていても仕方ない。
 
「こうなったら久しぶりに暴れてやるか!」
 
夜空に向かって雄叫びを上げる。
闇を切り裂くオレの叫び。冷えた夜気がビリビリと震える。
久しぶりの感覚にオレは酔いしれた。
 
がさ。
突然近くの茂みが揺れる。
咄嗟に音のした方を振り向くと、見覚えのある青い影が飛び出してきた。
 
「なん…っ!!お前は!」
 
クラシックだ。
以前一緒に失われた時空を取り戻した。
しかし、この姿のオレを見た事は無いはず。
 
小さいオレは敵意を剥き出しにしてスピンアタックの態勢を取る。
 
「ちっ!」
 
オレは手を伸ばしてその青い丸を抑えこんだ。
いつもより力の強いこの体は、クラシックを容易く捕えた。
 
「!!」
 
まさか自分が抑え込まれるとは思っていなかったのだろう、クラシックは驚いたように回転を止める。
ちょっとからかってやるか。
オレの中にそんな感情が芽生えてきた。
 
押さえつけたまま、腕を戻す。
オレとクラシックの距離が近くなる。
牙を剥いた恐ろしげな狼の顔を間近で見ても、その黒曜石色の目は怯えるどころか逆に強く睨みつけてきた。
 
そういうところ、嫌いじゃないぜ。
 
心の中でニヤリとしながら、クラシックの柔らかそうな腹をべろり、と舐める。
 
「…!」
 
びく、と跳ねる小さな青い体。
そのまま、つう、と頬まで舐め上げる。
耳をぺたりと下げ、目をぎゅっと瞑り、熱い舌の感覚に耐えているクラシック。
いつのまにかオレの芯は熱を持ち、硬く勃ち上がっていた。
 
そんなつもりじゃなかったのに。
 
久しぶりの体は欲を持て余していたらしい。
この衝動を抑える事は,どうやら無理そうだった。
 
 
 
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クリーム クラシックテイルス お題 溺れる人魚
 
ソニックさんの誕生日パーティで会った、テイルスさんに似てるけど違うテイルスさん。
違うじくう、ってとこから来たみたい。
背もいつものテイルスさんより小さいし、何だかちょっと親近感を感じてしまう。
 
「ねえねえ、ちょっと面白い話があるんだ。」
 
テイルスさんは黒い目を面白そうにきらきら輝かせながら話しかけてきた。
 
「ボクの住んでる所の海には、人魚がいるんだよ!」
「えー!人魚デスか?見てみたいですー!」
「ボクもこの前初めて会ったんだ。それまでは信じてなかったんだけど。」
 
絵本で読んだ人魚姫。それはとても悲しいお話。
ママに初めて読んでもらった時に泣いてしまったのを思い出す。
本物の人魚さんは、きっと綺麗で神秘的なんだろうなあ、なんて想像を巡らした。
 
「海で溺れていたのを、ボクが助けてあげたんだー。」
 
にこにこと笑いながらテイルスさんが告げた言葉に耳を疑う。
 
「溺れていた…んデスか?」
「うん。」
 
今まで思い描いていた人魚さんとは随分違うみたい。
 
「人魚でも泳ぎが不得意な子もいるよね。ソニックみたいにさ!」
 
テイルスさんが悪戯っ子の顔をしてウィンクする。
ソニックさんには悪いけど、思わず2人で顔を見合わせて吹きだしてしまった。
 
「なんだ、2人とも随分楽しそうじゃないか!何の話してたんだ?」
 
ソニックさんが私達に話しかける。
 
「なんでもないよ!」
「なんでもありまセン!」
 
同時に答えた私達に、ソニックさんは不思議そうな顔をした。
 
 
このお話は、私達だけの秘密。
 
 
ガラハッド スーパーシルバー お題 気づく
 
以前偵察に行った深い森、今日はその最奥まで歩を進める。
この辺りまで1人で来たのは初めてだった。
オレだって、もうこんな所まで来ても平気だ。いつまでも子供じゃない。
 
途中何度か魔物に囲まれたりはしたが、そいつらのレベルはもはやオレの相手ではなかった。
剣の稽古は毎日怠らない。
最近は自分の内側から湧き出る力を感じるようになっていた。
追いつきたい、いつか。あのひと…父上に。
 
「異常はないようだな。」
そろそろ戻るか、そう思った時だった。
いきなり、木々の間から強い光が目を刺した。
「うっ!!」
眩しさに思わず手を翳す。
「なんだ…、あれは」
その光を発しているのは…どこかで見たようなシルエット。
後頭部の長いトゲは重力に逆らい逆立っている。
少し光に慣れてきたオレは、気づかれないようにそっと光に近付いた。
 
金色の真ん中で輝くその人物を見つめる。
宙に浮いてはいるが、目を閉じて、意識を失っているように見えた。
「…!!」
そう、そいつは自分と良く似ていた。
鎧こそ身につけていないが、毎日見ている体だ。間違いようが無かった。
 
ゆっくりと、目が開く。
オレを鋭く見つめる金色の瞳。
「ここは、どこだ…。」
その声までも、オレに似ている。
 
そいつの全身から放たれる切り裂かれるような気に、オレは自然と剣を抜いていた。
 
 
 
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