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楽しかったよね。
占いの星から急激に惹かれあって、その前から僕は気になっていたけど。
君もそう思ってたのかな。だとしたらとても嬉しい。
次々と仕掛けてくるダークオークとの戦いの中、そんなに余裕がない時だったけど


だからこそ君がいてくれて良かったよ。君が僕の支えになってくれた。

パーティもしたよね。ベクター達ったら、本当にお騒がせなんだから。
でも笑っている顔が見れた。とても綺麗な姿が見れた。
あの時の呟きは聞こえなかったのかな?あ、いや何でもないよ。

思い返せば楽しかった事ばかりだ。
みんなで懸命に戦っていたのに、つらい事もあったのに。
けど君と一緒に戦って、一緒に困難を乗り越えて。

シャドウに立ち向かった時、全然怖くなかった。
君を守る事で頭が一杯だったんだ。なんせ。
失う事の方が怖かったから。

だから今は、胸が痛いよ。
小さな鉢に根を下ろす、君の姿を見ていると。
想いが自然と込み上げてくるから、それがつらくて。

一体いつになれば僕は、楽になれるのかな。




 

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「お?」

ガイア遺跡の詳しい場所を探していたら、見た事のあるまん丸い姿を見付けた。
夜に釣りをしているなんて、この時間にしか釣れない魚でもいるのかな。
大きい猫、ビッグはアポトスの街から外れた場所で釣りをしていた。

「知ってるヒトー?」
「まぁな。ん、そうだ……」

チップもアイツに気が付いた。けれど俺はそこで閃いた。
あちらはウェアホッグになった姿をまだ知らない。
自分で言うのも何だが、割と恐ろしい見た目をしていると思う。夜だと暗いし、尚更だ。

ちょっと驚かせてやろう。
悪戯心が疼いてきた。乗り気なチップは例のカメラを持ちだした。
それでびっくりした顔を撮るつもりらしい。おいおい、どこかの幽霊じゃあるまいし。

ぬき足、差し足、忍び足。音を立てず呼吸を殺して、ゆっくり近づく。
向こうは気付く気配はない。真後ろまで来た、あとは肩をちょんちょん。

「ばー!」
「だー!!」
「うわああぁぁぁ!」

振り向いた瞬間に驚かす。
丸い巨体は見事に転げ回った。
すくみ上がったビッグはついに命ごいしはじめた。
ちょっとやりすぎたかな。悪い気がしてきた。

「ぼぼぼ僕を食べても、おいしくないぞおぉぉぉ」
「うがー!なら代わりにおいしい物をよこせー!」

そこで調子に乗ったチップが食べ物を要求した。
流石に悪い気がして止めたけど、ビッグはそれで助かるなら、と話し始めた。

「今は持ってないけど、あそこのアイス屋さんはすごくいいぃよぉ」

確かに名物だしな。チップはがっかりすると思いきや、賛同して盛り上がり始めた。
驚かせて悪かったと謝り、自分がソニックであることを明かした。
けどビッグの反応は相変わらず鈍い、わかったのかな?

ともかく邪魔したので去ろうとした、けど呼びとめられた。

「このことは、みんなには内緒だよぉ?」

まぁ悪いイタズラだったし、驚かせた事も、写真も黙っておこう。
そう約束したのに、彼の反応はイマイチ。わかったのかな?

「違うよ、お店のことだよぉ?」

それは無理だ、と心の中で返事した。





あなたは皇女様で
あなたは体に燃え上がるものを秘めていて
あなたは彼の隣りに並ぶことが出来て

あなたは誰よりも少女らしく
あなたは快活で明るく
あなたは彼の元へ誰よりも近付く

私は普通の女の子だから
私は元気だけが取り柄だから
私は彼に追いつけないから

私は女らしさが欠けていて
私は自分からは動けなくて
私は彼に近づけなくて

彼女と代わる事ができたら
自分が特別と思えるのに
彼の助けに成れるのに
そして頼ってくれるはず

彼女と代わる事ができたら
一人の女として関われるのに
気兼ねなく彼と話ができるのに
そして他愛のない日常が過ごせるはず

「ブレイズ、あなたはちょっとカタすぎるの
 ちょっと真面目すぎるの
 肩の力を抜いて、ほら楽に」

「エミーは、少し落ち着いたらいい
 少しお淑やかになるといい
 懸命になり過ぎず、気を楽に」

結局私たちは無い物ねだり
結局私たちはお互いを羨むだけ
そう思ったら、ほら、どちらともなく笑い合った





「……で、カオスコントロールで未来から来ちまったと」
「そーゆーこと」

エッグマンの手により大陸がバラバラに分かれていた頃。
未来から来た俺はそう言うと、ここも懐かしいなぁ、なんて夜のスパゴニアの街並みを眺めている。

ということは、少しは成長している……のか?
どの程度先なのかわからないが、今の自分と大差ない気がする。
チップなんか、ソニックが二人いる!なんて大はしゃぎだし。

まぁそんなすぐにニンゲン変わるものじゃないよな、ブレないという点では実に俺らしい。
それがある意味「未来の自分だ」という言葉を信じるポイントになったわけで。
まぁチップは何も考えずに信じてしまっているわけだが。ソックリな奴だったらどうするつもりだ?シャドウとか。

「チップ、カメラあるか?」
ピン、と閃いた未来の俺はチップを呼ぶと、自分をモデルに写真撮影をし始めた。
いやー、夜景だと変身した状態でしか撮れなかったからさ。
それは何も未来でまた来れば良いじゃないか。

未来で何があった?時空を超えるような大きな事態が起きただろうに、目の前の俺はお気楽そのもの。
まさかエミーから逃れる為に……?いや、そのうち同じ運命を辿るんだ、聞かないでおこう。

「そうだ、並んで撮ろうじゃないか!」
ナイスアイディアとばかりに指を鳴らした。まぁ、変身前後の姿が同時に写るなんてないからな。
大学前の噴水広場で、街の人にお願いして、三人並ぶ。

パシャ。フラッシュが煌めき、二人は早速写真を確認しに駆け寄る。
その間、俺自身には、何か、心の奥から、疼き、湧き上がるような、何かが……
「うぅ……!」
不快な気分に耐えきれなくなり、膝から崩れる。異常に気付いた未来の俺は驚きに目を見開いていた。

「しまった、フラッシュで取り憑いたダークガイアを呼び起こしちまった!」
しっかりしてくれよ、俺。薄れゆく意識の中、後始末を二人に託し、闇の中へ堕ちた。




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