忍者ブログ
新しいカテゴリーに名前を登録後、自分の作品投稿の際にカテゴリーをつけてください。 題名には、キャラとお題も入れてください。
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


「お?」

ガイア遺跡の詳しい場所を探していたら、見た事のあるまん丸い姿を見付けた。
夜に釣りをしているなんて、この時間にしか釣れない魚でもいるのかな。
大きい猫、ビッグはアポトスの街から外れた場所で釣りをしていた。

「知ってるヒトー?」
「まぁな。ん、そうだ……」

チップもアイツに気が付いた。けれど俺はそこで閃いた。
あちらはウェアホッグになった姿をまだ知らない。
自分で言うのも何だが、割と恐ろしい見た目をしていると思う。夜だと暗いし、尚更だ。

ちょっと驚かせてやろう。
悪戯心が疼いてきた。乗り気なチップは例のカメラを持ちだした。
それでびっくりした顔を撮るつもりらしい。おいおい、どこかの幽霊じゃあるまいし。

ぬき足、差し足、忍び足。音を立てず呼吸を殺して、ゆっくり近づく。
向こうは気付く気配はない。真後ろまで来た、あとは肩をちょんちょん。

「ばー!」
「だー!!」
「うわああぁぁぁ!」

振り向いた瞬間に驚かす。
丸い巨体は見事に転げ回った。
すくみ上がったビッグはついに命ごいしはじめた。
ちょっとやりすぎたかな。悪い気がしてきた。

「ぼぼぼ僕を食べても、おいしくないぞおぉぉぉ」
「うがー!なら代わりにおいしい物をよこせー!」

そこで調子に乗ったチップが食べ物を要求した。
流石に悪い気がして止めたけど、ビッグはそれで助かるなら、と話し始めた。

「今は持ってないけど、あそこのアイス屋さんはすごくいいぃよぉ」

確かに名物だしな。チップはがっかりすると思いきや、賛同して盛り上がり始めた。
驚かせて悪かったと謝り、自分がソニックであることを明かした。
けどビッグの反応は相変わらず鈍い、わかったのかな?

ともかく邪魔したので去ろうとした、けど呼びとめられた。

「このことは、みんなには内緒だよぉ?」

まぁ悪いイタズラだったし、驚かせた事も、写真も黙っておこう。
そう約束したのに、彼の反応はイマイチ。わかったのかな?

「違うよ、お店のことだよぉ?」

それは無理だ、と心の中で返事した。




PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
メールアドレス
URL
コメント
パスワード
最新コメント
[10/15 章屋]
[10/09 恵梨香]
[08/20 なる]
[08/04 ゴチ]
[08/04 ゴチ]
ブログ内検索
フリーエリア
バーコード
忍者ブログ [PR]

Template by テンプレート@忍者ブログ