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「なぁ、ソニック、ここはいくつ、世界があるんだ?」
シルバーの言葉にソニックは思わず、力もなく『ハァ?』と答えてしまった。
「いやさ、草や木々が美しい花を咲かせ、活気のある世界もあれば、葉が全て散り、まるで枯れているかのような活気のない世界もある。白く雪で閉ざされた極寒の世界もあれば、常に暖かい太陽の日を浴び続ける灼熱の世界もある…どこも、同じ世界とは思えない光景なんだ。そして、それが同じ場所で起きる事もあるって言うじゃないか?スゲーよな」
そんなシルバーの言葉を聞き、ソニックはハッとした。
シルバーは破滅した世界からやってきたと聞いている。ソニック自身もシルバーから、世界は炎によって蹂躙され、生きた心地がしないと聞いていた。
シルバーの世界では、季節と言う概念がないのではなく、存在しない。世界は常に、炎に包まれているだけだ。
それぞれの場所で、それぞれの時期に存在する“季節”と言うものを知らない。
だからこそ、そのように表現したのだろう。ソニックはこれまで普通だった事に対しての“異常さ”を少しだけ垣間見た。
「俺にとって不思議な事だけど、なんだか生きているって感じはする。生きている世界っていうのはこんなにも素晴らしいものなんだってね」
シルバーは笑顔をソニックに向けると、そう言葉を続けた。
「…出来る、出来るさ。お前の世界に彩りを取り戻す事は…」
「あぁ、だから、頑張らないとな!」
シルバーの笑顔を見たソニックは、そう呟く。
その呟きに呼応して、シルバーも気合を入れるかのように、自分の両手で顔を叩きながら、そう言った。
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