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メフィレスは思わず、ニヤリと笑った。
すでにメフィレスはこの世界から存在を消されているため、この世界に生きるモノに干渉は出来ない。
そう、まるで亡霊のように世界を漂う事しか出来ないのだ。
そんなメフィレスに干渉してくる存在が居た―それがカオスだった。
カオスは精霊的な存在であり、人間とはまた違った、高次元の存在である。
人間では気が付かない、この世界に存在しないメフィレスの“存在”を認知できるのも、理解できる話だ。
「やぁ、僕の存在に気が付くなんて、さすがだねぇ」
メフィレスは、唇がない口をもごもごと動かしながら、言葉を発した。
メフィレスの言葉にカオスは言い返さない。いや、カオスは語るべき言葉を持たない。それは、神であるが故の存在のためか。
「いやいいさ。チャオの守り神とも言える君が僕に干渉して来たと言う事の理由ぐらい、十分に分かる」
メフィレスは、何も言わないカオスに対して、自分が存在していた時と同じように饒舌に喋る。
カオスは、メフィレスの言葉どおり、チャオの守り神であり、この世界に存在するチャオが危機的状況に陥った時、その体をマスターエメラルドの力を用い、この世界に再構築させ、現れる。
つまり、メフィレスの目の前にカオスが現れていると言う事は、今の亡霊のようなメフィレスの存在すら、チャオにとって、危機的状況に陥れる可能性があると言う事なのだ。
カオスはゆっくりと、その体を硬直化させ、メフィレスとの戦いに備えている。
「フフフ、さすがは…と言ったところかな?この世界では消えてしまった僕の…ソラリスの所業を理解している!」
メフィレスはカオスの態度を確認すると、黒きハリネズミに擬態した体を炎で包み込ませ、黒い霧のような体へと変化させる。
「さぁ、チャオの守り神よ…この世界を救うために僕を完全に殺してみろ!」
カオスの水の力と、メフィレスの炎の力が、強力に放たれ、空間を歪める。
メフィレスは久々に自分を認知する存在と出会えたためか、これから自分の存在が完全に消されるかも知れないにも関わらず、爽やかな気分だった―
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