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エミー ブラックスミス 俗に言う一目ぼれ



ソニックに(半ば無理やり)連れて来て貰って、アタシは今異世界の土を踏んでます。
まさか絵本の中の世界に立ってるなんて、まるで夢みたい!
そんな夢みたいな世界での冒険を、ソニックはもう何度も体験しているのよね。羨ましいなあ…。

「ソニック、王様なんでしょ?色々案内してよ!」

そうして連れて来て貰った城下町。
ナックルズやシャドウがソニックに仕える騎士だって言うのもびっくりしたけど、ここでもびっくりしちゃった。

「えーっ、うっそーテイルスー!?あなたもこっちに来てたの?」
「えっ、ええと…何故貴女様が此方へ?」
「えっ?」
「スミス、こいつはあの貴婦人様じゃなくて、そっくりなお転婆さんさ」

からからと笑いながらアタシの頭をぽんと叩く。
そんな仕草も、ソニックにして貰うのなら大好きだなあ、なんて思っちゃう。
結局この人も、テイルスのそっくりさんで、全く違う人みたい。
…さっきからずっと見られてる気がするけど、そういえば、貴女様なんて呼ばれたんだっけ。

「アタシのそっくりさんも、この世界に居るのね。どんな人なの?」
「湖の貴婦人、ニミュエ様です。会ってみれば分かりますよ」
「まあ、そっくりなのは見た目と声だけだけどな」

アタシが睨んだら、それは他のそっくりさんも同じようなもんだろ、と言われちゃったけど。



「…あの、もし宜しければ、貴女のお名前を」
「アタシ?アタシはエミー、エミー・ローズよ!宜しくね、えーと、スミスさん?」
「ブラックスミスです。宜しくお願いします、エミーさん」
「何だかくすぐったいわ、良かったらエミーって呼んで!」

にっこり笑うと、スミスの顔が少し赤くなったみたい。
あれ、そんなに今日は暑かったかしら。ちょうどいい位なんだけど。



暫くお喋りをして、また来るわね、と手を振ったら、ちょっとはにかんだ笑顔で手を振り返してくれた。
テイルスのあんな表情は見たことないかも。どうしたのかしら。
ソニックは何だか複雑な顔してるし、変なの。



「…陛下の大切なお方に、僕、なんてことを…」
まさか一目惚れした、だなんて、言えるわけもない。
ニミュエ様にそっくりで、なのに明るくて元気な、可愛らしいお人。
どうしよう、と両手で頭を抱えたり顔を隠してみるけれど、暫くは商売にならなそうだ。

今日は閉店にしよう…。
そっと前掛けを外して、カーテンを閉めた。
ソニック ガウェイン キス



頭上に王の輝きを戴いた、これより我が君となるお方は、絢爛な椅子に深く腰掛けている。
跪く私の前で、すらりと長い足を組まれた。

「…あんまりこういうのは好きじゃないけど、円卓の騎士としては必ず誓っておきたいんだっけ?」
「新しく我が主となるお方に、忠誠を誓わずしてどうしようと仰いますか」
「あんまり長ったらしいのは好きじゃなくてねえ」

こつこつと指先で椅子を弾いて退屈を嫌う音は、彼がそれなりに爪が長いのだと教えてくれる。

「言葉よりも態度で示して欲しい性質でねえ。手っ取り早く済ませちゃって、お茶にでもしようじゃないか」
「…態度で、といいますと?」
「別にきっかりと誓いの言葉なんてなくってもいいさ、国のために頑張っている姿を見られれば十分。それともKissか何かで示すか?」

なんてな、と笑う彼の組まれた片足を救うように取り、交差を解かせた。

「…って、おい!?」
「陛下がお望みであれば、誓いの口付けをあなたに贈り、早々に終わらせるのも良いでしょう」
「あ、足にする気か?それはちょっと…罪悪感があるから、手とかじゃ駄目か?」
「忠誠の口付けは爪先に。手の甲などではまた意味が異なります。私の誓いは、こちらに」



言うや否や、靴の爪先に彼の唇が寄せられた。
他の騎士達にも、全く同じことをされた辺り、彼らの忠義心は絶対のようだ。

もっと頻繁に顔を出してやらないとなあ、と内心焦る声は、ソニックの胸のうちにそっとしまいこんだ。
スパシャド メフィレス 癒し



また時空の歪みとやらが発生した次元に引き込まれてしまったらしい。
全ての世界線が入り乱れ交錯する、切りのない空間。
忘れていたものを思い出したときに引きずり込まれた世界は、己さえもじっとりと闇に侵食されそうなほどに陰気な場所だった。

「また君と手合わせが出来るとは、光栄だねえ」
辛うじてシャドウの姿を保つ化け物は、低く笑ってぞわりと針を逆立たせる。
「…思い出した。そうか、消えた世界線すら呼び戻すのか、此処は」
「会いたかったよシャドウ。君とまたコロシアイが出来るなんて、ボクは随分と恵まれている」
「そうか?二度と見たくない色のツラだ」
はぐれてしまったソニック達も居ればすぐに片付けられただろうが、生憎こんな気紛れな世界の中では難しい話のようだ。

「嬉しいよ、シャドウ。こんなに憎くて殺したくて、貫きたくて仕方なかったんだから。
ああ、どうやら神はまだボクを見捨てていなかったようだ!」
「頭が沸いたか。もう一度死にたいらしいな」

右手に赤い光が集まっていくのを見て、悪魔は目を細めた。蛇の目が鋭くなる。
「…いいね。ボクを癒せるのは君だけのようだ。早くこの空間に君の赤色を塗りたくってやりたいよ」
「貴様の血は何色だ?絵の具として絵を描いてから出て行ってやろう」

今度こそ最後にしよう。永遠に眠れ、僕の影。
お題:シルバー シャドウ  ウソでもいいから



もう二度と会えないかもしれない、なんてときに、アイツは口角を僅かに上げた。
「案ずるな。未来は僕が変えてみせる」
「この複数に枝分かれするかもしれない未来を、か。アンタが過労死するぜ?」
「僕は究極だ。過労死?迎えられるものなら迎えてみたいところだな」
見据えた先に居る化け物は、いつぞやの太陽神と似たような奴だ。
様々な世界線、時間軸、全てを壊そうとして。
俺達の出会いも、ここに来て初めて思い出した。
そうだ、過去に会っていたんじゃないか、俺達は。
「…もうすぐソニックと交代する。君は奴の弱点を探って、ソニックと協力して行け」
「分かった。うっかり力尽きたりするなよ?究極さん」
一際眩しく輝く光体が近づいてくる。
今はこの世界を救わなくては。
また、あの青空を皆で見上げなくては。
でも、ここでの出来事はまた綺麗さっぱり忘れてしまうんだろう。
嘘でもいいから、最後に好きだって、言って欲しかったかもなあ。



「…いつか、別の世界で。また会おう、シルバー」
そう告げ、彼は辿り着いた眩しい光体と片手を叩き合う。
出会いの鎖は、きっと途切れないと信じていよう。
お題:スパソニ ランスロット  限界ギリギリ



僕が、片腕を無くし。彼は、理性を無くした。

気がつけば、辺りには僕と彼だけ。穏やかでない風の音と、どくどくとやけに響く鼓動と、刺すような痛み。
襲ってきた異界の者達は、今やその姿を一様に消していた。
彼はどす黒く穢れた血を全身に浴びながら、怒りの黄金を未だに絶やさない。
「っ・・・ランス・・・ランスロット!」
振り返って即刻駆け寄ってくる主に、僕は笑って見せた。・・・笑えていたか、分からない。
「申し訳、ございません、陛下・・・。・・・利き腕を無くした騎士など・・・これではもう、
王である貴方をお守りすることも出来ませんね・・・」
傍らに転がる、僕の愛剣と、誇りだった右腕。それらを主は大事そうに拾い上げ、胸に抱える・・・
「・・・畜生・・・また、守れなかったのか・・・」
その光に飲み込まれてしまいそうな、僕の片割れ。
いっそそのまま飲み込まれて、彼を守る力になってくれたならどれほどいいか。
「ランスロット、待ってろ。今すぐ城に連れ帰って・・・」
「陛下・・・。・・・僕は、もう駄目です・・・こんな、円卓の騎士として恥ずべき身体と成ってしまっては・・・」
「馬鹿、お前らしくも無い事言ってんじゃない!」
「・・・陛下のお顔も、もう・・・霞んでるんです・・・血は、どのくらい流れてますか・・・?
僕には・・・それを確かめる事も出来ません・・・」
恐ろしくて。身体を動かせなくて。もう、彼の傍らには立てないのだな・・・。
主は僕の身体を抱え上げた。僕の血が、また彼を汚してしまう。
「絶対助かる、俺が助ける・・・!腕が無くたって、お前は俺の・・・!」
駄目だ。もう・・・駄目だって、頭が理解していた。頬を伝うのは、どちらの涙なのだろう・・・
「陛下・・・貴方の為に死ねるなら、私は・・・」


どうやらそれが、僕の限界だったようだ。





・・・・・・・・・・

お題:マリーナ エクスカリバーソニック 愛してる



この世界に、私の幸福はない。知り得た未来しか広がらない世界に、美しさなんて無い。
形も無く粉々に砕かれた方が、まだ美しいというもの。
だから、壊すの。貴方に抱いてしまった想いも、凍らせて、粉々に砕け散って。
「貴方に分かる・・・?わからないでしょうね、この絶望も悲しみも。ええ、全て私が壊すの。
こんな世界、美しくも何ともない。美しいままの姿で、ずっと止まってしまえばいいのよ」
瞳から溢れる涙は、血の深紅とも、闇の漆黒とも見える。
失望、絶望に打ちひしがれた、永遠を知る魔女の想い。
「・・・さあな。分かりたくもないな。俺はただ、お前を止める。この世界を救う。ただそれだけだ」
その力を、聖兼が貸してくれている。俺は今この瞬間、この世界の王なのだ。
「聖剣の力を得た王として、俺はこの世界を守る。勿論、マリーナ・・・お前のことも」
「・・・ふふ、そうやって貴方は何でも簡単に口にして、簡単にこなしてしまう・・・。
貴方は本当に、この世界の王に相応しい人材・・・」
負の感情に満ちた波動が、王に襲い掛かる。聖剣で薙ぎ払い、再び対峙する王に、魔女は微笑みかけた。
「貴方は、私に新しいことをいくつも教え、気づかせてくれた。・・・新しい感情も・・・。
けれど、それだけではこの世界を変えられないのよ。駄目なの、これじゃあ・・・」
「お前がそうやって諦めているうちは、本当に駄目だろうな。
大切な何かを、そうやって次々を失っていっていることにも気づかないようじゃあな」
今の彼女は、絶望に殺されている。ならば、その雲を薙ぎ払ってやればいい。
「・・・もう、いいの。貴方ももう、いいわ・・・。私は私のすべきことをする・・・!」
美しい髪に、黒い雫が落ちる。彼の皮肉と優しさが、死んだ心に突き刺さる。

・・・幸せに思えていた頃に帰りたい。けれど、許されないの。
愛しています、ソニック。・・・せめて、その命は私に下さい。





すいませんうろ覚えだったもんで怪しいです。

お題:シルバー 首をくくる



乱暴に床に叩きつけられる。白銀の肢体には痛ましい紅が多く滲み、息も絶え絶えだ。
痛む腕を支えに体を起こそうとすると、天に延びた棘を掴んで引き摺り倒された。
「ぐ、ぁ・・・ッ!」
「シルバー、またボクとの約束を守らなかったんだね。一体これで何度目だろうね?」
屈んで顔を寄せる闇と、引き寄せられ苦痛に顔を歪める銀と、真っ暗な部屋。
銀は最近陽の目を見れていない。あの約束が、見えない足枷だ。
「ボクに誓ってくれたじゃないか。ずっとボクの傍にいる、ボクの支えになる、って。
新しい世界で、イブリースを失ったボクが生き永らえる為に。言い出したのは・・・君だったよね?」
怒り、哀しみ、憎しみ。約束を不意にされた子供の様な、想い人を自ら殺してでも手に入れようとするような、そんな狂気が入り混じった、冷たい瞳。
「なのに、酷いよ。ボクを置いて外に行くなんて」
「だ、って、ブレイズが・・・心配、してるから・・・」
「他人なんて関係ないじゃないか。君はイブリースの代わり、つまりボクの半身も同じ。半身同士、ずうっと一緒。それでいいじゃないか・・・」
シルバーは、イブリースをなくして塞ぎ込んでいたメフィレスに救いの手を差し伸べたつもりだった。
だが、どうして警戒をしていなかったのだろう?
イブリースをなくしたメフィレスの抑止役なんて、きっと誰にも務まらないのに。
「もう、勝手な行動はしないでくれるよね?」
「し、ない、から・・・今度は、ちゃんとお前にも言うから・・・」
「嘘。またそうやって言って、破るんでしょう。君は酷いよ。上手に騙してくれさえしない」
じゃら、金属質な音が暗く響く。訳も分からぬ内に、首に巻かれるそれ。
身体の自由が利かないシルバーには、どうしようもなく。
「やっぱり・・・ボクが面倒を見なくちゃ、駄目みたいだね」
よく似合っているよ、と目を細める。革で出来た紅い首輪と、繋がる鉄の鎖。
「次に、約束を破ったら・・・天井に吊るしてお留守番、だね」
「・・・何処に、行くんだよ・・・」
「君が外に出る理由を潰しに行くのさ?理由があるからボクが悲しい思いをするんだろう?」
闇が鎖を持って立ち上がる。首を引っ張られて咳き込みながら立ち上がる白い足はふらふらだった。
「君にはそろそろ、腹を括って貰わなきゃあ。一緒に首もね。そのくらい預かっておかなきゃ、君はまた・・・」

お前は、誰の瞳を覗いているんだ?
俺はどう頑張っても、半身には成れっこないのに。
諦めたように、銀は視界を閉じた。





CPにして、首くくらせて・・・クリアできてるのかこれは・・・

「どういうつもりだ、ルージュ」

GUNの兵器ロボット達が暴走した。

「どうもこうもないわ。こういうことよ」

コントロールシステムのハッキングによるものだった。

「・・・一体何の目的でこんなことを」

GUNが発表した調査結果、犯人は、

「アンタには関係ないわよ、シャドウ」

ルージュ・ザ・バット。間違いは無かった。

 

 

漸く追いついた先には、ロボット達の成れの果て。
瓦礫の山の上に、漆黒の翼を持った美女が一人。
オイルの赤に染まった白銀が、月夜に淡く照らされて。

追い詰めたわけではない。彼女には自由に飛べる翼がある。
こちらはロボットを始末しながら追って来た為に若干手負いだ。
今や同じ色を纏った二人が、対峙した。

 

「ごめんなさいね。・・・このくらいでもしなければ、アタシの『闇』は晴れなかった」
「・・・『闇』?」
「そして、それはね。欲望を叶えたにも拘らず、未だにアタシをじわじわと蝕んでくるの」

チャキ。向けられたのは、鈍い光を跳ね返す拳銃。

「次にアタシに会ったときは。・・・絶対に近づかないで頂戴。それはアタシの姿をした鬼だから」

ジャキ。シャドウも銃を向けた。照準は完璧だ。

「・・・ならば、せめてもの情けだ」
「殺してくれるの?・・・タダで死ぬつもりはないけれど?」
「・・・最後まで解らない女だ、貴様は」

 

今宵はただ 引き金を引いてさよなら
いつかは終わる運命とわかっていても

最後の相手が、君で、良かった。

orz

悲惨/(^o^)\


スパシャを応援するテイルスを見て、「同じ輝きを持った子どもまで死なせるわけにはいかない」と決意するシャドウを描きたかったの・・・よー
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