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ソニック ガウェイン キス



頭上に王の輝きを戴いた、これより我が君となるお方は、絢爛な椅子に深く腰掛けている。
跪く私の前で、すらりと長い足を組まれた。

「…あんまりこういうのは好きじゃないけど、円卓の騎士としては必ず誓っておきたいんだっけ?」
「新しく我が主となるお方に、忠誠を誓わずしてどうしようと仰いますか」
「あんまり長ったらしいのは好きじゃなくてねえ」

こつこつと指先で椅子を弾いて退屈を嫌う音は、彼がそれなりに爪が長いのだと教えてくれる。

「言葉よりも態度で示して欲しい性質でねえ。手っ取り早く済ませちゃって、お茶にでもしようじゃないか」
「…態度で、といいますと?」
「別にきっかりと誓いの言葉なんてなくってもいいさ、国のために頑張っている姿を見られれば十分。それともKissか何かで示すか?」

なんてな、と笑う彼の組まれた片足を救うように取り、交差を解かせた。

「…って、おい!?」
「陛下がお望みであれば、誓いの口付けをあなたに贈り、早々に終わらせるのも良いでしょう」
「あ、足にする気か?それはちょっと…罪悪感があるから、手とかじゃ駄目か?」
「忠誠の口付けは爪先に。手の甲などではまた意味が異なります。私の誓いは、こちらに」



言うや否や、靴の爪先に彼の唇が寄せられた。
他の騎士達にも、全く同じことをされた辺り、彼らの忠義心は絶対のようだ。

もっと頻繁に顔を出してやらないとなあ、と内心焦る声は、ソニックの胸のうちにそっとしまいこんだ。
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