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「ソニックさんの腕、気持ち良いデスー!」
クリームはそう言うと、ソニック―今は夜が来ているので、その姿はウェアホッグだ―の腕に捕まった。
いつものソニックの姿なら、その腕は細くしなやかであり、柔らかいと言えば柔らかいのだが、どちらかと言うと、引き締まっている印象だ。
だが、今のウェアホッグとしてのソニックの腕は、太く逞しいが、びっしりと生えてきた体毛の影響で、表面は柔らかく感じるようだ。
もふもふできると表現すればいいのだろうか、その感覚がクリームにとって新鮮であり、心地の良いものなのだろう。
それに、太く逞しくなっているのも、クリームがソニックの腕に捕まるのにちょうど良い大きさでもある。
「そんなに気に入ったのか?」
その姿と同様に、いつもとは違う声のソニックの言葉にクリームは、『ハイ』と大きく頷いた。
ソニックはクリームのそんな姿を見て、ひょいとクリームの体を持ち上げ、自分の肩にクリームを乗せた。
「いつもならチップの特等席なんだけど、今はいないからな」
そのチップは今、チョコを切らしてしまい、クリームに上げるチョコを求めて、町中を飛び回っている。もう少しすれば、どこかでチョコを買って帰ってくるだろう。
「フフ、やっぱり、ソニックさんはどんな姿でもソニックさんデス!」
ソニックの顔のすぐ隣で、クリームは無邪気な笑顔を作り、ソニックにそう言う。
「どんな時でも、心が柔らかいデスね!」
クリームのその言葉に、ソニックは『なるほど』と思った。
自分が精神的な面で、ダークガイアの影響を受けなかったのは、そう言うところもあるからだと、思ったからだ。
しかし、心が柔らかいと言う表現をするなんて、さすがクリームだと感じた。いつも思う事なのだが、クリームの感受性は豊かだ。
「ハハッ、クリームだって心は柔らかいぜ?」
ソニックはクリームも心が柔らかいからこそ、感受性豊かな表現が出来るのだと思ったのだ。
二人はお互いの顔を見合うと、大きな声で笑いあった。

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