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ガラハッド スーパーシルバー お題 気づく
 
以前偵察に行った深い森、今日はその最奥まで歩を進める。
この辺りまで1人で来たのは初めてだった。
オレだって、もうこんな所まで来ても平気だ。いつまでも子供じゃない。
 
途中何度か魔物に囲まれたりはしたが、そいつらのレベルはもはやオレの相手ではなかった。
剣の稽古は毎日怠らない。
最近は自分の内側から湧き出る力を感じるようになっていた。
追いつきたい、いつか。あのひと…父上に。
 
「異常はないようだな。」
そろそろ戻るか、そう思った時だった。
いきなり、木々の間から強い光が目を刺した。
「うっ!!」
眩しさに思わず手を翳す。
「なんだ…、あれは」
その光を発しているのは…どこかで見たようなシルエット。
後頭部の長いトゲは重力に逆らい逆立っている。
少し光に慣れてきたオレは、気づかれないようにそっと光に近付いた。
 
金色の真ん中で輝くその人物を見つめる。
宙に浮いてはいるが、目を閉じて、意識を失っているように見えた。
「…!!」
そう、そいつは自分と良く似ていた。
鎧こそ身につけていないが、毎日見ている体だ。間違いようが無かった。
 
ゆっくりと、目が開く。
オレを鋭く見つめる金色の瞳。
「ここは、どこだ…。」
その声までも、オレに似ている。
 
そいつの全身から放たれる切り裂かれるような気に、オレは自然と剣を抜いていた。
 
 
 
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