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「シャドウのそれは、走ってるっていうのか?」
シルバーがシャドウの足もとを見ながら呟く。口調は不満げで、視線は睨みつけるようだった。言わんとすることを把握し、シャドウは呆れながらため息をつく。
「そんなの使ってシャドウが走ったら、オレだけ置いて行かれるだろ」
もう一人のハリネズミ。この場に居ないそいつは、きっとこの時もどこかで走っているのだろう。名前が表すスピードで疾走する彼と並ぶことが出来るのは、目の前でシルバーを眺める黒いハリネズミだけ。そう思うと、自分だけ仲間外れにされているようで、
「悔しい」
「……なら、」
思わず漏れたシルバーの声と被るように、シャドウが口を開いた。はっと息をのむシルバーの身体を上から下までじっと眺め、シャドウは続きを言葉する。
「君は飛べばいいだろう」
「それで追いつけるなら……っ!」
反射的に言い返したシルバーに、シャドウは僅かに笑みを浮かべた。
「……僕は彼のようには走れないが、彼は僕のようにこの靴を使いこなせない。君の能力も同じことだ。僕も彼も、君のように飛べはしない」
シャドウは言い放つ。呆気にとられていたシルバーは、ようやくシャドウの表情の意図に気付いて、口許を吊り上げた。
「追いついて、みせるさ!」
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