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クリーム クラシックテイルス お題 溺れる人魚
 
ソニックさんの誕生日パーティで会った、テイルスさんに似てるけど違うテイルスさん。
違うじくう、ってとこから来たみたい。
背もいつものテイルスさんより小さいし、何だかちょっと親近感を感じてしまう。
 
「ねえねえ、ちょっと面白い話があるんだ。」
 
テイルスさんは黒い目を面白そうにきらきら輝かせながら話しかけてきた。
 
「ボクの住んでる所の海には、人魚がいるんだよ!」
「えー!人魚デスか?見てみたいですー!」
「ボクもこの前初めて会ったんだ。それまでは信じてなかったんだけど。」
 
絵本で読んだ人魚姫。それはとても悲しいお話。
ママに初めて読んでもらった時に泣いてしまったのを思い出す。
本物の人魚さんは、きっと綺麗で神秘的なんだろうなあ、なんて想像を巡らした。
 
「海で溺れていたのを、ボクが助けてあげたんだー。」
 
にこにこと笑いながらテイルスさんが告げた言葉に耳を疑う。
 
「溺れていた…んデスか?」
「うん。」
 
今まで思い描いていた人魚さんとは随分違うみたい。
 
「人魚でも泳ぎが不得意な子もいるよね。ソニックみたいにさ!」
 
テイルスさんが悪戯っ子の顔をしてウィンクする。
ソニックさんには悪いけど、思わず2人で顔を見合わせて吹きだしてしまった。
 
「なんだ、2人とも随分楽しそうじゃないか!何の話してたんだ?」
 
ソニックさんが私達に話しかける。
 
「なんでもないよ!」
「なんでもありまセン!」
 
同時に答えた私達に、ソニックさんは不思議そうな顔をした。
 
 
このお話は、私達だけの秘密。
 
 
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遠くから来たというその旅人は、大きな身体に華奢な杖を持ち、いつの間にか城下町に住み着いていた。
マイペースに魚をとっては生活の糧にしているらしい。
「なあ、ビッグ、せっかくそれだけの身体してんだし、お前も騎士とかなったらどうだ?」
小柄なガラハッドにとって、自分の二倍ほどもある身体を持っているビッグの巨体は、羨ましい限りだ。
魔法の力はガラハッドの方がもちろん上だろうが、もしも魔法の使えない場所や、封印の魔法で力が使えなくなったとした時に、頼れるのは自分の力だけだ。
そんな時に、自分の身体の小ささは、とてつもない不利だった。
同じ大きさでも、力の強いガウェインや、剣技の卓越したランスロットに比べると、
魔法を除いたガラハッドの実力は数段劣ってしまう。
「俺もお前くらい大きな身体だったらなあー!戦うのも楽かもしれないのに!」
「んー……」
大きな身体のビッグという名前の猫は、その言葉に良い反応はせず、ぽりぽりと耳の後ろをかく。
「僕は戦いはきらいー」
「そんな事言うなよ!外には魔物が居たりするんだぞ?強いほうがいいに決まってるじゃないか!」
「んー…でもー…みんなが強くなって戦うばっかりになったらー お魚を取る人がいなくなっちゃうでしょ?お魚取る人がいなくなっちゃったら、騎士さまはご飯を食べるのが大変じゃないー。僕は騎士様にご飯取ってくるほうがいいんだよー」
ニコニコと平和そうに笑うビッグの笑顔は眩しいほどで。ガラハッドは何も言い返すことができなくなってしまった。
兵士ばかりが増えた国に、未来はない。その兵士を支える人も、その支えてくれる人を守る兵士も、
そのお互いがいるからこそ国という形が保てるのだ。
ガラハッドが騎士として立つには、今もう少し時間が必要なようだ。
トルネードの整備を終えて顔を上げると、ソニックが居た。あれ、どうしてここに居るの? と尋ねかけて、やめる。自由気ままなソニックの事だ。越えたかったからとか、そんな理由で時空を超えてきたに違いない。過去の時代のソニックは、トルネードの上からボクのことをじっと見ている。

「整備も終わったし、これから飛ぼうと思うんだけど」

そう言うとソニックは羽の上に飛び移った。ついてくるつもりらしい。テストを兼ねているから一人で飛ぼうと思ったんだけど、わざわざ時間を越えて来てくれたんだ、このぐらいのサービスはしないとね。

「ちょっと荒れるかもしれないよ……!」

そして、その日のフライトは今まで類を見ないほど、スリル満点のものとなった。海の上で目一杯叫びながら飛んで、なんとか元の場所に戻ってきたときには、冷や汗と動機でどうにかなったかと。気が抜けて、息を吐きながら操縦席に倒れ込んだボクの上に、何か甘い香りのするものが降ってきた。ゆっくり起き上がって確かめると、色鮮やかな花びら。目線だけ上にあげると、ソニックは満足げな顔でボクを見ていた。その表情で、この花びらの意味が分かる。楽しかったなら、よかったけどさ。
シルバーとパーシヴァルお題「冷たい」

自分でも散々ありえないっておもうような経験はしてきたけど、
まさか本の世界でブレイズとそっくりな人に会うだなんて、思ってもみなかった。

ブレイズそっくなその人は、パーシヴァルっていう名前らしい。
この世界はアーサー王が収めてて、彼女は円卓の騎士っていう選ばれた騎士のうちの一人だとか。
性格もブレイズそっくりなんだけどなんていうか、ブレイズよりも厳しいっていうか、冷たいっていうか…

「何をしている、急ぐぞシルバー」
いつも火山地帯で修行してる彼女は、垂直の壁だって地面と同じくらいすいすい進める。
オレの力は、卑怯だとばっさり切られた。オレと同じような力を持つ騎士もいるそうなんだけど、そいつはそんな使い方はしないと言われた。
まぁ確かに自分の足で登らないで、ふわふわ浮いてたら、そう思われても仕方ない。けど、少し傷ついた。

ある日、崖から溶岩に落ちそうになってる人がいて、オレも助けようとしたんだけど、
「貴様の手は借りん」って突っぱねられちまった。
彼女は剣を使って溶岩のぎりぎりまで降りて、落ちそうになってる人を捕まえることには成功したけど、
上に戻る事が出来なかった。剣は重みでずり落ちてきて、二人とも溶岩に飲まれそうになった。
とても見てられなくって、後でどんなに罵られてもいいと思った時には、オレはもう超能力で二人を宙に浮かせてた。

安全なところまで運んで降ろすと、「ありがとうシルバー、助かった。卑怯な使い方だと言って悪かったな」
って言われた。胸がキュッとしたんだけど、なんだろ、これ…

あいつまた嘘ついて・・・」
「いじめる?」
「ほ、ほんとだもん!ここにいるもん!エスピオおにいちゃんいるよね!?」
「・・・」
「返事なーし、いじめまーす」
「うわあん!おにいちゃん!!!!」
(すまぬ・・・忍は姿を晒すわけにはいかんのだ・・・許せ・・・)
omagakaribaaan.jpg



























オメガの後ろ姿なんてなかった(資料的な意味で)

ガラハッド スーパーシルバー お題 気づく
 
以前偵察に行った深い森、今日はその最奥まで歩を進める。
この辺りまで1人で来たのは初めてだった。
オレだって、もうこんな所まで来ても平気だ。いつまでも子供じゃない。
 
途中何度か魔物に囲まれたりはしたが、そいつらのレベルはもはやオレの相手ではなかった。
剣の稽古は毎日怠らない。
最近は自分の内側から湧き出る力を感じるようになっていた。
追いつきたい、いつか。あのひと…父上に。
 
「異常はないようだな。」
そろそろ戻るか、そう思った時だった。
いきなり、木々の間から強い光が目を刺した。
「うっ!!」
眩しさに思わず手を翳す。
「なんだ…、あれは」
その光を発しているのは…どこかで見たようなシルエット。
後頭部の長いトゲは重力に逆らい逆立っている。
少し光に慣れてきたオレは、気づかれないようにそっと光に近付いた。
 
金色の真ん中で輝くその人物を見つめる。
宙に浮いてはいるが、目を閉じて、意識を失っているように見えた。
「…!!」
そう、そいつは自分と良く似ていた。
鎧こそ身につけていないが、毎日見ている体だ。間違いようが無かった。
 
ゆっくりと、目が開く。
オレを鋭く見つめる金色の瞳。
「ここは、どこだ…。」
その声までも、オレに似ている。
 
そいつの全身から放たれる切り裂かれるような気に、オレは自然と剣を抜いていた。
 
 
 
 「旅のお方ですか?」

湖の畔で釣り糸を垂らす人影に、マリーナは声をかける。身を潜めると言った手前、声をかけるべきではなかったのだが、その見るからに気の抜けた表情に警戒を抱くことも出来なかった。紫色の毛並を持った猫は、ゆっくりとした動作でこちらを向く。

「そ~だよぉ~」

のんびりとした口調。平和をそのまま体現したような猫は、釣り糸に視線を戻す。傍らでじっとしていた小さな生き物が、半分だけ目を開けて彼女を眺め、それから再び閉じた。

この無害としか言えない存在が、その実、非常に異質だった。人々は黄泉の闇から溢れる軍勢に怯え、震えながら生きている。こんな辺境の湖に武器も持たずにいることなど、出来はしないのだ。

「どうしてこんなところにいらっしゃるのですか? 旅のお方」
「ボクはね~カエルくんと釣りをしてるんだ~」
「こんな何もない、危険なところで?」

マリーナの声色が、僅かに固くなる。今の王国に安全な場所など、何処にもないと言うのに。

「そんなことはないよ~この水はキレーだし、空気もオイしいよぉ~」
「それを何もないと、」
「あとねぇ~」

巨体が揺れる。無意識の内に、杖を持つ手を強く握りしめていた。平和的で異質な猫はマリーナの警戒など気付いた風もなく、何かを差し出した。

「お花もキレーだよねぇ」

マリーナはそれを、受け取ることが出来なかった。


「シャドウのそれは、走ってるっていうのか?」
シルバーがシャドウの足もとを見ながら呟く。口調は不満げで、視線は睨みつけるようだった。言わんとすることを把握し、シャドウは呆れながらため息をつく。
「そんなの使ってシャドウが走ったら、オレだけ置いて行かれるだろ」
もう一人のハリネズミ。この場に居ないそいつは、きっとこの時もどこかで走っているのだろう。名前が表すスピードで疾走する彼と並ぶことが出来るのは、目の前でシルバーを眺める黒いハリネズミだけ。そう思うと、自分だけ仲間外れにされているようで、
「悔しい」
「……なら、」
思わず漏れたシルバーの声と被るように、シャドウが口を開いた。はっと息をのむシルバーの身体を上から下までじっと眺め、シャドウは続きを言葉する。
「君は飛べばいいだろう」
「それで追いつけるなら……っ!」
反射的に言い返したシルバーに、シャドウは僅かに笑みを浮かべた。
「……僕は彼のようには走れないが、彼は僕のようにこの靴を使いこなせない。君の能力も同じことだ。僕も彼も、君のように飛べはしない」
シャドウは言い放つ。呆気にとられていたシルバーは、ようやくシャドウの表情の意図に気付いて、口許を吊り上げた。
「追いついて、みせるさ!」
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