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「えーっと」
顔を見渡しても、全く記憶がない。
一体何処の誰で、何処で出会って、どうやってここまで来たのか、全くもって記憶がない。
とうとう記憶回路まで、シャドウに似たのかと思うと愕然とするが(全くそんな事はないのだが)
それにしたって、酷い組み合わせだ。
シルバーは頭を抱えた。どう見ても鳥と猫の組み合わせだ。
鳥、終了のお知らせ。
だがしかし、ネコにはそんなつもりは全く無いし、どちらかといえば平和そうな顔をしているのはネコの方で、鳥の方がよっぽど始末が悪い。
ぎゃあぎゃあと五月蝿い。ワガママで自分勝手。全く困ったもんだ……
「えーっと…… お前ってさ……」
近くにいる、大柄のネコ……ネコに話しかける。随分のんびりした答え方に、少々苛立ったが、仕方ない。
「お前って……えーっと……パワー……タイプ……?」
「そおだよー」
何を言われても動じない、この状況に対する物凄いまでの適応力には恐れ入る。
緑色をした、自称はタカなのだが、どう見てもオウムにしか見えないその男は、何でこんな事を俺様が!とか、ソニックはどうしたとうるさくて仕方ない。
「ソニックソニックうるせえな。それを今から追うんだろうが!! お前、何ができるんだ?お前は……鳥……だけど、空は飛べるのか?フライタイプか??」
「俺様は世界最速のジェット様だ!! 空をチンタラ飛ぶわけ無いだろーが!!!」
周囲にある物をPKでひっつかんで、叩きつけたくなる衝動を抑えて、ここは大人の対応をしよう。そうしよう。
きっとこいつの中身は、鳥の脳味噌しか詰まってないんだ。きっとそうだ。
「そうか…ってことは、ソニックと同じスピードタイプってわけだな?間違ってないな?」
「おう!!あったりまえだろう!! 俺様がアイツに負けるわけ無いだろ!!俺様の方が最速だって事を思い知らせてやるのよ!!」
単純だが、自分と違って目標にまっすぐ突き進むタイプは扱いがしやすそうだ。
「オレはフライタイプのシルバーだ。よろしくな。」
ボサっとしてるが、的確なフォローを入れてくる読めないネコと、単純で猪突猛進な扱いやすい鳥と、ちょっと小生意気な針鼠。
なんともおかしな組み合わせのパーティーが集まったもんだ。
「で?どうして俺様たちがここに集まったんだ?」
「チームバランスは よさそうだねえええー」
「なんだ?チームバランスって……」
「んーー?エミーの代わりにジェットのスピードタイプでしょー? クリームの代わりに、シルバーのフライタイプでしょー? かんぺきー」
「はあ??」
頭に?を浮かべるオウム…おっと、タカに説明をするよりは、走ったほうが早い気がする。

「ゲームの改造もここまで来ると、うしろめた……
「わーー!!それ以上言うな!!」

一風変わったトリオでの冒険が始まった!!





改造はやめましょう。



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- 我が名は アルフ ライワ ワ ライラ -
 
 
神を騙る怪物が、世界を闇に還そうとする。
その闇の中から、小さな望みがソニックに味方した。
壊れた指輪が泣いている。
 
お願い、彼を、止めて、止めて、止めて…
 
残念ながら、彼女が救いたいと願ったランプの魔人はもういない。
呑みこまれた。その欲望ごと、強すぎる望みの中に。
今ならわかる。
 
シャーラ、お前はジンを愛していたんだろう?
ジンもシャーラを愛していた。
ただ、願いを叶える呪いから解放されて、ふたりだけの永遠を作りたかったんだ。
 
「千夜一夜の醜いバケモノめ。お前がイレイザージンを操っていたんだろう?」
 
嘲笑う声、しかし怒りの形が光の刃になり襲いかかってくる。
図星だったか。簡単なヤツだ。
シャーラの声を頼りに力を蓄えると、一気にアラビアンナイトの神を潰しにかかる。
 
「お前にはキッチリ責任を取ってもらおう。消えろ!」
 
力の全てを叩きつけると。
大きすぎる力はゆるゆると崩壊していった。

 



入り込んだ洞窟で落盤事故に遭った。退路を断たれはしたが、流れる風に気付いて奥へと進む。道は徐々に狭くなり遂には通れなくなってしまった。
道幅を見る限り無理をすればすり抜けられそうだが、夜の大柄な身体では厳しいだろう。逆に言えば、朝になり身体が戻れば楽に通れると言うことだ。叩き壊すことも考えたが、地盤が緩んでいる状態では危険な賭けになる。
空気の済み具合からして出口は近い。先に隙間を潜り抜けた相棒が、この先は再び道が広くなっており遠くに明かりが見えると教えてくれた。先に行って休んでいろと言うと、首を横に振って飛びついてくる。
「ソニックを一人になんてしないよ!」
思わず笑ってしまったが、内心では有り難かった。その小さな相棒は現在自分の皮毛に隠れて穏やかな寝息を立てている。
暗闇の中、二つの呼吸音だけが取り残された。
朝日が昇れば身体は本来の姿形を取り戻す。漏れさす光で視界も少しは明るくなるだろう。そうしたら、あの隙間から身を潜らせて抜け出せばいい。
今は大人しく朝日を待つしかない。
明日になれば。
「…分かっちゃいるんだけどな…」

それでも現状は最低だ。


2010.9.3


 

 

 

 

 

Dr.エッグマンが引き起こした事件が、この世界の混乱だというのはわかっていた。

 

それにソニックが立ち向かっていることも。

今回の冒険には、空を飛べる小さな生き物がついていることも、新聞記事の写真に掲載されていた。

だが、もう一人、大男?大狼?がいっしょだと言うのは聞いてない。

GUNの混乱を放置して出かけようとするのを、ルージュが心底呆れた顔で見送ってくれた。 

復活したカオスエメラルドが星のどの位置にあるのかを計算し、次にソニックが訪れるのはアダバタという海に浮かぶ島国だと予想がついた。

カオスコントロールが使えないのでGUNのヘリを使って、アダバタの小さな村のある島へ降り立てば、見慣れた2尻の子狐がいる。

 

「やぁ、シャドウ!ソニックなら、ジャングルの方へ行ったよ」

「こんな夜半に海の上を走っているのか?自殺行為だな」

「あ…ええと、まあいいや」

曖昧に言葉を濁したテイルスを、ギランと睨みつけた。

さか、噂の大狼と一緒なのでは。

シャドウも夜半の海の上を走ってジャングルへ向かう。ちょっとだけ自殺行為だった。

海とジャングルしか存在しないはずの島に、石造りの建造物があった。その中心に近い場所で、青白い光が集まっているのが見える。

ドクターが解放した闇の生き物だ。ソニックが戦っているのは間違いがない。

急いでその場所まで駆けてゆくと、例の大狼が拳を振り回していた。

ソニックは?

…ソニックは?

 

「やったね、ソニック!イエーイ!」

  

小さな生き物とハイタッチをする大狼。

月明かりを浴びて変身する、物語の獣そのものだった。

 

「何故、キミが、そんな姿に」

「う、うわああ!! シャ、シャドウ!??」

 

大狼が、細いヤシの木の影に必死で隠れようとする。が、顔以外全部見えている。

ボクを認識して、すぐに「シャドウ」と呼ぶのはソニックしかいない。では、やはりこの大狼が…。

 

 

「出てこい、ソニック。何故隠れる?」

「だ、だって、オレは…お前に見せられる顔じゃ…ねぇよ」

 

その図体に似合わず、語尾は細くなる。いつもの自信であふれるソニックとは全く違う。

声も低く、重い。だが、心地よいと感じるのは、いつも通りなのに。

恥じているのだろうか、その姿を。

 

「ボクはキミに会いに来た。だけど、キミが会いたくないというのなら、ボクは帰る」

「シャドウ…オレだって、会いたかった。でも、こんなオレじゃあ、お前を抱きしめた途端に握りつぶしかねないから、さ」

 

冗談混じりに、でも隠しきれない戸惑いを感じる。

シャドウを潰せるなんてできない、解っているはずだ。

 

「ならば、この冒険が終わったら、また会いに来る」

「まっ、待ってくれ」

 

ジャングルから浜辺の方へ駆けだそうとすると、ソニックがあり得ない腕の長さでシャドウを捕まえた。

優しく長い腕で抱きしめてくるその大狼の顔は、シャドウには見えない。

だけど、やはり彼は。

 

「冒険が終わったら」

「いい忘れるところだった」

「オレに言わせろ。愛してる、だろ!」

 

ふわりと、手の力がゆるんだ。

シャドウは月明かりのジャングルを駆けだした。

お題:マリーナ エクスカリバーソニック 愛してる



この世界に、私の幸福はない。知り得た未来しか広がらない世界に、美しさなんて無い。
形も無く粉々に砕かれた方が、まだ美しいというもの。
だから、壊すの。貴方に抱いてしまった想いも、凍らせて、粉々に砕け散って。
「貴方に分かる・・・?わからないでしょうね、この絶望も悲しみも。ええ、全て私が壊すの。
こんな世界、美しくも何ともない。美しいままの姿で、ずっと止まってしまえばいいのよ」
瞳から溢れる涙は、血の深紅とも、闇の漆黒とも見える。
失望、絶望に打ちひしがれた、永遠を知る魔女の想い。
「・・・さあな。分かりたくもないな。俺はただ、お前を止める。この世界を救う。ただそれだけだ」
その力を、聖兼が貸してくれている。俺は今この瞬間、この世界の王なのだ。
「聖剣の力を得た王として、俺はこの世界を守る。勿論、マリーナ・・・お前のことも」
「・・・ふふ、そうやって貴方は何でも簡単に口にして、簡単にこなしてしまう・・・。
貴方は本当に、この世界の王に相応しい人材・・・」
負の感情に満ちた波動が、王に襲い掛かる。聖剣で薙ぎ払い、再び対峙する王に、魔女は微笑みかけた。
「貴方は、私に新しいことをいくつも教え、気づかせてくれた。・・・新しい感情も・・・。
けれど、それだけではこの世界を変えられないのよ。駄目なの、これじゃあ・・・」
「お前がそうやって諦めているうちは、本当に駄目だろうな。
大切な何かを、そうやって次々を失っていっていることにも気づかないようじゃあな」
今の彼女は、絶望に殺されている。ならば、その雲を薙ぎ払ってやればいい。
「・・・もう、いいの。貴方ももう、いいわ・・・。私は私のすべきことをする・・・!」
美しい髪に、黒い雫が落ちる。彼の皮肉と優しさが、死んだ心に突き刺さる。

・・・幸せに思えていた頃に帰りたい。けれど、許されないの。
愛しています、ソニック。・・・せめて、その命は私に下さい。





すいませんうろ覚えだったもんで怪しいです。

森から草原へ。金色の麦畑へ。

湖面を映したような涼しげな目元と、波打つ美しいブロンドは、カーテンを巻いた程度のお召し物にもよく似合う。微笑みをたたえるばら色の頬。
お慕いしております。その言葉すら、たとえ幾転生したとしても、私に言う資格などない。彼女を汚してしまう。
でも、それでも。
たとえ私が王の命ずるままに動く駒だとしても、この想いだけは本物だと。

「円卓の騎士、ランスロットに命ずる。グィネヴィア姫を連れ戻して参れ」
「承知つかまつりました。私が選ぶは、愛か死か。姫は私の命に代えても」

王の御前で、よくそんな台詞を吐けたものだ。
彼女を馬に乗せるたび、私は欲望に駆られる。どこか違う道へ馬を走らせてしまえばいいと。
彼女さえ望めば、どこへでも行こう。羽を生やしたように軽やかに。想いは飛沫のように、浮かんでは消える。
この愛しき花をさらってしまいたい。手と手をとって、どこか遠い国で、枯れるまで愛して。私だけのために生きて。姫。

ああ、馬鹿な。

そう誘惑に委ねようとした途端、いつも対立した答えが去来して、甘い夢が覚める。

ため息は重く、風に撒かれてかき消える。
そんな度胸もないくせに。愛のために、主を裏切ることもできぬ。
知らず、腕に力が入っていたらしく、

「ランスロット、痛いわ。そんなことをしなくても、落ちやしないわよ」
「存じております」

でも彼女が笑うから、馬のつま先は城のほう。

「ここから先はいっそう道が険しくなります。掴まっていますよう」

唇に言い訳をのせて、私は姫を強く抱き寄せる。
 

ぐつぐつぐつ。なんの音?

「―――ということで、大量発生したカオスを消費するアイデアとして、料理に使えないかという案が持ち上がったわけじゃが」

生徒そのいちは返事のかわりに大きなあくびをしました。
人類最高の知能の所持者、悪の枢軸の軸であると自負しているエッグマンのご講義を聞き流すとは、なんたるふてえやつです。

「けどさぁ、食えるの、それ」
「人類の食への飽くなき探究心をなめてはいかんぞ。そんなだから貴様はいつもちょっとすごいハリネズミどまりなんじゃ」
「食えるかって聞いただけで、ずいぶんな言われようだな・・・」 」

ごほん、と咳払いをしました。ひとりきりの生徒をちらとみましたが、彼はもうUFOを探して窓の外をみています。
それを見て、人類最高の知能の所持者であるところのエッグマンは、目に入ったものを速やかに見なかったことにしました。あとで裁判沙汰になっても、ワシは事前に説明はしたもんね聞いてなかったほうが悪いんだもんねってかんじです。

「カオスは原材料が水である。ほんのり塩味を寒天で固めたようなかんじ・・・のような気がする。シロップをかけたり、味付けを施してみたりしたぞ。ほれ、そこのエリアがいちごシロップ、あそこが黒蜜・・・まぁ、カキ氷のノリでいけるじゃろ。口にしても人体には無害じゃ、ほとんど、おそらく、多分」
「おい、エッグマン」

忘れていましたが、彼は肝心なときに地獄耳なのハリネズミでした。世界最高の頭脳といえど普通の人間、エッグマンはいつもいつも己の爪の甘さに泣くはめになるのです。

「本当に食えるんだろうな? っていうか、お前が食うんだろ?」
「もちろん違う、貴様が食うのじゃ」
「冗談じゃないね。人類の食の飽くなきなんちゃらなんだろ、食え、食えよさっさと食え・・・っ!」
「それこそ冗談じゃないわい! 何のために貴様を呼んだと思っておる!」
「一ミリも聞いてねえよっ!」

時限式の、足元の機械仕掛けの床が動きはじめました。開いて、謎の液体が渦巻いています。
ぐちぐちと醜く言い争い、ひとしきりもみあった末、どちらもなく足をすべらせて、ふたりは鍋に落ちてしまいました。
それは、まるで滝つぼに落ちていくホームズとモリアーティー教授のようでした。
どっぽん。
カオス寒天は思いのほかゆるゆるで、赤ん坊や、歯の悪いお年寄りにも安心でした。

「うわーっ、ひやっこいーっ」
「ひんやりゼリーまみれじゃあ! ぐちゃぐちゃじゃあー! これで地球温暖化、いやさ地球イブリース化だってなんのそのじゃあーっ」
「苦しいけどなんだか幸せー!」






おちません
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