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入り込んだ洞窟で落盤事故に遭った。退路を断たれはしたが、流れる風に気付いて奥へと進む。道は徐々に狭くなり遂には通れなくなってしまった。
道幅を見る限り無理をすればすり抜けられそうだが、夜の大柄な身体では厳しいだろう。逆に言えば、朝になり身体が戻れば楽に通れると言うことだ。叩き壊すことも考えたが、地盤が緩んでいる状態では危険な賭けになる。
空気の済み具合からして出口は近い。先に隙間を潜り抜けた相棒が、この先は再び道が広くなっており遠くに明かりが見えると教えてくれた。先に行って休んでいろと言うと、首を横に振って飛びついてくる。
「ソニックを一人になんてしないよ!」
思わず笑ってしまったが、内心では有り難かった。その小さな相棒は現在自分の皮毛に隠れて穏やかな寝息を立てている。
暗闇の中、二つの呼吸音だけが取り残された。
朝日が昇れば身体は本来の姿形を取り戻す。漏れさす光で視界も少しは明るくなるだろう。そうしたら、あの隙間から身を潜らせて抜け出せばいい。
今は大人しく朝日を待つしかない。
明日になれば。
「…分かっちゃいるんだけどな…」
それでも現状は最低だ。
2010.9.3
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