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えろですお

 その日も彼らはGUNの狗として働いた。頭のおかしい(時には身体にダイナマイトを巻きつけて突進してくるような)イカレポンチどもに鉛と拳をぶち込み、鎮圧する。いつもの事だ。シャドウはこびりついた火薬のにおいにうんざりしながらシャワーを浴びていた。熱いシャワーが汚れを流していくが、何かけだるさが残る。何ともいえない虚ろな気分がシャドウを打ちのめしていた。

ここ最近ずっとだ。ずっと神がおりてくるだの、悪魔がどうだの、新世界を作るだのと喚き散らすクソッたれとしか顔を合わせていないのだ。気が滅入ってくる。
シャワー室から出ればすぐそこは僕が与えられた部屋だった。任務の間だけ貸し与えられている。そこに入ると性悪なこうもり女が手招きしている。その忌々しい誘惑に全く動じずに出て行けと答えた。最近疲れているのだ。お前の相手などしたくもない。といってやった。

「やあねえ。近頃馬鹿の相手ばっかりだと思って、折角私が直々に相手してあげようと思ったのに。」
「必要ない。失せるんだな。」
「連れないわねえ。」

性悪こうもりが呆れたように首を振る。彼女なりの気遣いなのだろうが。それに答える程の寛容さは持ち合わせていなかった。台所にある冷蔵庫からりんごジュースをとりだし、備え付けの簡素なソファにぶっきらぼうに座る。さっさと出て行けともう一度言うが彼女はとんと気にしていないようだった。

「ねえ、シャドウ?良いことしない?」
「興味ない。」
「私も最近ご無沙汰なのよね。」

こちらの話などまるで聞いていない。僕がりんごジュースを飲み下して彼女を見ると彼女の方は準備万端だというように、そのセクシーな肢体を露にしていた。

「何をしている。」
「何照れてんのよ。さっさとベッドにくる!」
「待て、僕は照れてなどいない。…何をする!やめろ!」

彼女はどこに隠し持っていたのかネットガンで僕をがんじがらめに拘束してしまった。ふざけるな、こんな網で僕を拘束できるとでも思ったのか。僕は網を断ち切ろうするが両手両足に力がはいらない。そういえばのども痺れる。頭にもやも掛かっている。

「アンタが素直にハイそーですかって、言う訳ないものね?」
「貴様…図ったな。」
「ええ?もちろん。アタシ、前々からその究極のモノに興味があったのよねえ。いいじゃない少しくらい。減るもんじゃないし。」
「やめろ!僕の純潔はマリアに…、おい、なんだ!やめろ!何を用意している!!」

僕は本気で焦っていた。今まで保っていたポーカーフェイスは、今や手札がブタだということが相手に筒抜けになるほどに崩されてしまっていた。ベッドの上には彼女のコレクションであろう玩具が所狭しと並んでいる。几帳面に並べているということは。あれをすべて試すつもりだろう。この性悪女の事だ。僕が泣き叫ぶ姿を見て二度も三度も悦しむのだろう。僕は心底恐ろしくなってきた。

「じゃあ。はじめましょうか。」

彼女の顔には邪悪な笑みがはりついている。

「やめろ…。僕にそんなモノ達が入るわけないだろう!正気か?ルージュ!?」
「ええ、正気よ?」

その邪悪な笑みは絶対に負けるはずのない手札。ストレートフラッシュ辺りでもそろえたかのように勝ち誇っていた。是非におよばず。僕はこのまま哀れな究極生命体として犯されるのだ。

「う、う、……ああああああ!!!…!…!!!…………。!!!?!」

僕はその日、純潔も純ケツも失った。この洒落をルージュに話したら思いっきり蹴り飛ばされた。理不尽すぎる。
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