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ボクが信じていたのは、プロフェッサーの言葉だけだった。
ボクが欲しかったのは、マリアの幸せだけだった。
全てを壊して更地に還す。新しい命など要らない。
取り戻したい過去は決して戻らない。
「ジャマをするなら貴様も殺す」
手の中に生む光の刃を握りしめる。
かなりの痛手を負っている青いハリネズミは、ふざけて笑いながらボクを見返してくる。その笑みがボクの苛々を募らせた。
「お前の正義も、世界の運命も、オレには関係ないね。ただ、今までみたいな青い空が見られなくなるってのが嫌なだけ、それだけさ」
「ならば貴様の命ごと、空も奪えばいいということだ」
赤い燐光を纏う刃を次々と飛ばし、青いハリネズミを襲う。が、この期に及んで往生際悪く逃げ回るそれ。
苛立ちはさらに強く、手の中の刃は赤い剣になった。
ボクが、このボクが、お前を切り裂いてやる。最初の血祭りに上げてやる。
「おっと、ソイツは当たれば痛そうだ!」
青いハリネズミがひらりと身をかわし、ボクに黄色いカオスエメラルドを見せつけた。
すると、その手の中に、黄金色の光の剣が生まれる。
「まさか、そんなことまで…。キミは一体何者だ?」
「さあな。お前と同じ、ただの、ちょっとスゴいハリネズミだよ」
「ならば何故ボクの前に立ちふさがる?」
「オレだって、気にいらないことは殺してでも止めたいのさ。お前と同じで、な!」
金属同士のぶつかり合う、高く澄んだ音が、暗闇の方舟に響き渡った。
確信犯:政治的・宗教的なものを信念として、その考えに則り行う犯罪のこと。
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