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そのワニの面をした男は、キョロキョロと周りを見渡しては、ほうほうと感心したような声を上げるばかりで、なんともこちらの話を聞いている風ではなかった。
ちょっと知り合いを連れてくる、と自分の世界に戻った陛下は、一人の大柄の男を連れてきた。
「陛下……この方は?」
「ああ、ちょいとした知り合いさ。まあ、害の無い男だから、そんなに警戒しなくったって大丈夫さ」
大きな口を開けて、大声を張り上げたと思いきや、ドタドタと城の中を歩きまわり、何やら調査と称して品定めしているようにも見える。
これが陛下の知り合いでなかったら、一刀の元に切り伏せ、城から骸でたたき出してやるところなのだが……
「よお!ソニック!!ここは凄いアトラクションだな!!まるで中世の古城そのまんまじゃねえか!外にいる住人もよ、よく演技してるなあ!なんだ?通貨はきちんと金貨なのか。凝ってるじゃねえか!」
あとらくしょん? えんぎ? 何のことだか、僕には全く意味がわからない。
くすくすくすと陛下は笑うばかりで、取り付く島もない。
「いいだろう?ベクター、ちょいと遊んでいくかい? 誰かさんに似た兵士もいるぜ?ちっちゃな部下と、お固い魔道士を連れて、大きな顔してここの警備長をしてくれてるのさ」
確かこの城の警備兵の長といえば、目の前にいる大きなワニの男にそっくりな、大柄な男だったのは確かだが……
「警備兵?お?なんだ、警備員まで、コスプレしてるっていうのか? 凄いな!TDLもびっくりだな。で、さっきから見てると客はいないが、なんでこんなに客がいないんだ???まだ開園前なのか?」
その言葉に、とうとう陛下は大きな声を上げて笑う。
まあ、俺たちが客みたいなもんさ、 と言ったかと思うと、小首を傾げる大柄の男と共に、楽しそうな笑顔で、陛下は警備兵の集まる宿舎へと消えていった。

そちらの方向から、大きな悲鳴が聞こえてきたのは… 言うまでもない…。


「何がしたかったんですか…陛下…」
「いや、あいつがあんまりにもヒマそうだったんで、ちょっと遊ばせてやっただけさ」






意味不明になった……

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無題
きちんとお題消化してるぽぽさんに脱帽!さすが
あくと 2010/09/02(Thu)23:51:49 編集
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