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「お前にいいもん見せてやるよ。ほら」
といいながらソニックは持っていた大きな宝石を僕へ投げてよこした。
王と呼ばれるのを嫌い、ソニックと呼べと命令されては仕方がない。
大きく弧を描いて飛んでくるそれをやすやすと受け取ると、僕はその美しい宝石に目を奪われた。
「これは・・・・」
世界中どこを探せば、こんなに力の溢れた石が見つかるというのだろうか。
カットされたその石は、どの宝石よりも強い魔法の力を感じることができた。
マリーナやガラハッドほど、魔法の力には長けてはいないが、僕も魔法の一旦は使うことができる。
ましてや、このような力の溢れた石があるとは脅威だった。
「これはいったい・・・どこで手に入れたのだソニック」
「ん?これは俺が住んでる世界にあるもんだよ。今日はたまたま持ってたからさ。持って来ちまったんだ。」
ソニックは数日こちらの世界に滞在しては帰るという、気ままな生活が気に入っているようで、こちらのものを持って帰ったり、あちらの世界のものを持って帰ってきたりと、たいそうこの状況を楽しんでいる様子だった。
「こんなものをこちらの世界に持ち込まれては困る・・・! 君はこの石がどれだけの力を持つのか、感じられないわけではないだろう?」
「いいじゃないか別に 減るもんじゃないし」
「減る所か、こちらの世界の魔法の力が増幅されるかもしれないぞ。コレだけの力がそちらの魔法のない世界で使われているなら、こちらの世界でどういう影響が・・・・」
と、言い終わるか言い終わらないかのうちに、少し離れた場所からドカーンという音と共に、大きくきのこのような煙と、女性の悲鳴がセットになって聞こえてくる。
「・・・・・・・あ・・・さっきマリーナに一つ貸した・・・・」
「なっっ!!何だと?!何ということを!!」
「いやあ、だって、研究してみたいです 王様! なんて、キラキラした目で言われたらだめなんて言えないじゃないかー」
肩をすくめて、いたずらっぽくごまかしても無駄だ。
「たわけ!早くいって手助けせんか!」
王の手の中にある剣が大声をあげる前に、僕は走り出す。
先ほど受け取ったこの巨大な力のある石の存在を手に感じながら、僕は王より一足先に、大きな煙の前で呆然となっているであろう、若き宮廷魔術師の下へと急いだ。






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無題
やんちゃな王を持った家臣は大変そうですww
EVI 2009/05/25(Mon)01:05:46 編集
無題
マリーナwwww
でもしかたないよな、知識欲は抑えられんよな、うん。
アクト 2009/05/25(Mon)01:16:04 編集
無題
やっぱりカオエメはあの世界でも規格外なんだなぁ…wwww
ほらほら王様ランスロットを追いかけて事態収拾しないともっと怒られちゃいますよwww
おとわ 2009/05/25(Mon)01:23:36 編集
無題
キラキラした目のマリーナがみたいみたい!!
きっと爆発の真正面にいたって、キラキラしてるに違いないwwww
ちょろりん 2009/05/25(Mon)01:25:41 編集
無題
目に浮かぶ光景ですね。
カオスエメラルドの描写から、マリーナの
オチまで、綺麗にまとまっていて、読み易い
です。
こういうの勉強になりますわ…
NO SOUL? 2009/05/25(Mon)02:03:34 編集
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