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リノリウムの床が反射して冷ややかな光を放っている。
薄暗い廊下には人の気配も、機械の動力音すら届かなかった。
地下の要塞に隠された一番奥の奥に配置された研究室。
人気など皆無なのだ。普段なら。かの科学者しか此処の存在を知らない筈なのだから。
それが、どうだ。
今や三匹のハリネズミ達が占拠する、騒々しい一室に成り果てている。
始めにやってきたのはシャドウだった。
ホバーシューズの調子が悪いからと修理を頼んで来た。
いつものことなのでそれは良かったのだ。
問題は、その後だった。
不意に天井が大きな音を立てて破壊された。
綺麗に穴の開いたそこから上を覗けば、僅かに光が漏れる程。
やってきたのは青いハリネズミだった。
普段ならこの場所すら知らずに外を駆け回っているというのに、今日に限ってやってきた。
その手には何かが握られていた。
何を持ってきたのかを確認する前に、研究室の部屋の扉が勢い良くひしゃげた。
ノックもせずに入り込んできたのは白いハリネズミ。
確かシルバーとか言ったか。以前の微かな記憶を引きずり出す。
未来世界にいる筈のこやつがどうして此処にいるのだという疑問を向けるよりも先に、気付いた。
彼らの瞳に浮かぶ、どこか浮ついた、ぎらつきを帯びた光を。
シルバーの超能力で椅子に縫いとめられた。
抵抗も出来ずに深々と座らされた下半身に黒と青の腕が伸びる。
スラックスのジッパーが外される。まだ変化もなにもしていないそれを見た三人の瞳が、
その細い喉がごくりと鳴るのが、耳に届かんばかりだった。
「ソニック、君は後でいいだろう?」
「なに言ってんだシャドウ。こういう時は俺が最初だろー?」
「なあ!オレだって…さぁ…なんでオレだけこんな役なんだよ!」
取り合うように指が触れ、舌が伸ばされる。
普段手袋に隠された鮮やかな爪はまるで女のそれのように艶やかだった。
色とりどりの指先が触れる。上下に動かされたそれが芯を持ち、更に熱を帯びる。
この状態で拒むのも億劫だった。シャドウの脇に手を差し込んで持ち上げる。
片膝に乗せて、更にソニックも持ち上げた。
もう片膝に乗せれば、しどどに濡れた雄の象徴が露になる。
恥らうような表情など浮かべなどしない。はしたなく欲しがるその様はまるで娼婦だ。
もう少しこうあればまだ考えようがあるというのに。
と、そこまで思ったところで自分が流されているのに気がついた。
何をしている。ハリネズミ相手に。
戒めが解かれていることにも気がついた。
すでに超能力など維持できていないようだった。
シルバーが頬を朱色に染めて困ったように視線を逸らそうとしている。
「シルバーだったか」
「えっ!あ、ああ…」
手でこいこい、と意志を伝えれば躊躇の後おずおずと足が此方へ向いた。
獣の本能に抗う術など持ち合わせていないのだろうという考えが占拠している。
両膝に座る二人は懸命に自分のそれに舌を這わせている。
普段は決して屈服もしない自由な風と自尊心の塊が!
仄かに優越感が生まれていることは隠せなかった。
狂乱の始まりの鐘が鳴る。