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黒騎士ネタバレ ごちゅーい。
今でも、自分の手を引く、あの大きな手を覚えている。
私のヘタな字を見ては笑い、私の手をもって字を教えてくれた大きな手も。
ぽろぽろと泣いている私の小さな涙の粒を、ぬぐっては抱きしめてくれた暖かな大きな手も。
魔法で動くことのできる大きな人形を作るのが大好きだったあの、節くれだった大きな手も。
部屋にある沢山の薬品に触るから、いつもあの手は何かの色に染まっていた。
いつだったか、赤色に染まっていた時に、私が血液と勘違いして驚いて大騒ぎしたこともよく覚え
ている。
無から有を生み出してしまう程の力の持ち主だった祖父。
最期に私の手を取って、彼は私に王国の未来を託したのだ。
別れ際の祖父の手も、変わらず大きくて暖かだった。
私は、その手が冷たくなって硬くなるまで・・・・握っていたことを今でも。
覚えている。
偽りの王が、いつまでもこの国を守っていけるほど、そう穏やかな事ばかりが続くわけがない。
何時までこの偽りの王に頭を垂れて、本当の真の王を、待ち続けなければならないのだろう。
いつも見る自分の手は、か細くなんと頼りない事か。
祖父の手には、まだ私の手は到底・・及ばない。
王国がいつまでも繁栄していくように、力を尽くそうと約束した小指の指きりは。
今でも私の手に重く重くのしかかっている。
今でもそれははるか重く。
重く。のしかかっている・・・。
私のヘタな字を見ては笑い、私の手をもって字を教えてくれた大きな手も。
ぽろぽろと泣いている私の小さな涙の粒を、ぬぐっては抱きしめてくれた暖かな大きな手も。
魔法で動くことのできる大きな人形を作るのが大好きだったあの、節くれだった大きな手も。
部屋にある沢山の薬品に触るから、いつもあの手は何かの色に染まっていた。
いつだったか、赤色に染まっていた時に、私が血液と勘違いして驚いて大騒ぎしたこともよく覚え
ている。
無から有を生み出してしまう程の力の持ち主だった祖父。
最期に私の手を取って、彼は私に王国の未来を託したのだ。
別れ際の祖父の手も、変わらず大きくて暖かだった。
私は、その手が冷たくなって硬くなるまで・・・・握っていたことを今でも。
覚えている。
偽りの王が、いつまでもこの国を守っていけるほど、そう穏やかな事ばかりが続くわけがない。
何時までこの偽りの王に頭を垂れて、本当の真の王を、待ち続けなければならないのだろう。
いつも見る自分の手は、か細くなんと頼りない事か。
祖父の手には、まだ私の手は到底・・及ばない。
王国がいつまでも繁栄していくように、力を尽くそうと約束した小指の指きりは。
今でも私の手に重く重くのしかかっている。
今でもそれははるか重く。
重く。のしかかっている・・・。
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