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あんた、何やってんだ!

輝くインディゴを青黒く濁らせ、身にまとった炎は怒りのマイナスエネルギーで燃え盛っている。
はじけ飛ぶ火の粉をわずかに受けるだけでも、指の先までびりびりと彼の怒りでしびれるようだ。

たしかに、彼の対峙するものは巨大で邪悪で禍禍しく、その犯した罪の大きさは底知れないのだろう。
だが、今、時空を越えて、自分の時代を救うために宿敵を追うこの身体なら、紫の肌の巨人が背負ってきた悲しみや絶望も見渡すことができた。
同時に、ともに戦う友人の、近い未来に起こるはずの出来事も、まるで映画フィルムのコマを追うように見えてしまった。
指輪に封じ込められた小く透き通る花びらが散っていく様も、その花が散る刹那に呼んだ名前も、そしておそらく対峙するあの二人にはそれが届かなかったことも。

これから始まる大勝負を止めようと乗り出した身を静かに引く。
そうだ、オレにはオレの役目がある。
彼らのことは彼らが始末をつけるだろう。
世界を救うことに比べれば、ただのケンカだと自身に言い聞かせ、シルバーはソラリスのいる自分の時空に飛び去った。


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