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「    」


懐かしい背中に呼びかける。だけど彼は気づかない。
時に前を歩くことで導き、時に後ろから見守っていた彼が、
自分の声も届かないほど離れてしまったことを理解する。
呼びかけても、前に立っても、彼の目には映らない。ただ通り過ぎてしまうだけ。
それをいいことに、嘗ての自分の英雄にしがみついた。

見えない、聞こえない、触れない、届かない。
それでも伝えたかったことがある。



いつもいつも心配かけてごめんなさい。
何も言わない優しさに甘えてごめんなさい。
あなたに出会えて幸せだったと、
声を張り上げて叫べばよかった。



視線を感じて顔を上げる。白い針鼠が此方を見ていた。
今では不確かな存在となった自分の告白など誰にも聞こえないと思っていたのに、どうやら相手には見えているらしい。恐らく涙も見られただろう。
その視線が誰にも言わないと告げていた。

微笑んでもう一度だけ英雄を抱く。
腕の感触すらないのに、何故か優しい香を嗅いだ気がした。





2008.8.21
天使って、ホントにいるんだなって思った。


何気なく街を歩いてた。
ふと、顔を上げその視線の先には雑居ビル。
その屋上。



天使がいた。



最近読んだ本の中に出てくる通りの容姿。
金髪で瞳が青くて・・何より白い羽根がついてる!
俺は急いで、雑居ビルを駆け上がった。


「なあ!アンタ、天使だよな?」
「!!」


俺の声に驚いたのか、ビックリした目でこっちを向いた。
俺は、もう一度、さっきの質問をする。


「アンタ、天使だよな?」


彼女は、首を横に振った。
そして音もなく、俺の目の前に歩み寄る。
突然、風が吹いた。



「あれ?」



次に目を開けた時には、誰もいなかった。
足元に、白い羽根だけが残っているだけで。

俺は、白いそれを一つ、拾い上げた。
 最近オレの新しい力を知った。
でもこれは反則だと思った。戦いの場においては有利だけど、性に合わない。
だが試してみたいと思うのも事実。他人の秘密を知ってしまうなんて、怖い。
と、オレが多分物凄い顔で頭を抱えていたところ、普段声なんてかけてこないヒトが心配そうにかけてきた。それってやっぱり、よっぽど酷かったんだオレ……。
「どうかしたのか」
「……シャドウ。いや、いいんだ」
「そうか」
よっぽどのことなのに、オレはシャドウを打ち払った。シャドウも特に追求せず行ってしまう。あいつのほうがオレよりよっぽど未知だ。……よし、

「!」

シャドウは気を失った。それはオレが新しい力を使ったからだ。オレはこれより、

シャドウになる。

そして遡ること云年前。こういうことはほんと……反則だなと思う。申し訳ない気持ちで胸を痛めながらオレはマリアという少女に会った。
目の前で微笑むマリアに、シャドウになったオレは心が痛い。何かをとても抑えている。
白い指先や揺れるスカートの裾を見ると鼓動が高鳴る。とても辛い。こんな辛いことにオレは耐えられない。
過去で何かやったとしても、またそれを元に戻せばいいだけのこと。本能に委ねてみればシャドウのこのモヤモヤは晴れるんじゃないか。随分お節介だ。それ以上に迷惑なことをしている。わかっている。これはオレだけの秘密。

「マリア……!」
オレは少女を後ろから抱きしめる。イイ匂いがした。金髪が鼻を擽った。
「だめよ、シャドウが可哀想でしょう? シルバー」
少女がオレの腕を解いて振り返った。今、誰、と?
「シャドウは私をどうにかしたい気持ちを一生懸命抑えているの。だからアナタが悪戯に解放しては、だめ」
マリアはなぜかオレが来ることを知っていた。シャドウの皮を被ったオレ、未来から来たオレのこと。なんで、どうして。

でも、とマリアは続ける。
「でも、これは私とアナタだけの秘密、ね」
マリアは小鳥のようにオレの頬にキスをした。
「言わない約束」

ゆっくりと、スカートの裾を胸までたくし上げた。髪と同じ色の陰毛が、目の前でキラキラ輝いていた。





080821shanghairuby
ごめん、キャラがよくわかってない
おねがい、かれをおこさないで

涙で白磁の頬を濡らしながら、金糸の髪と地球を映したような瞳の少女が、倒れたシャドウの横に突如

現れた。

音速を誇る針鼠はまだ眠ったままだ。
究極を誇る針鼠は、たった今目前で闇の球体に呑み込まれた。
思わず腕を伸ばして渾身の力でもって引っ張りあげるが、彼の半身はごっそりと向こうに持っていかれ

ていた。
ボタボタと、彼の中身が地に落ちていく。
ピンク色の細長く蛇腹状のものや、つるりと皺一つない袋状の物体や、白く長細いカルシウムの塊が

、彼の半分になった体から見え隠れしていた。
それでもまだ暫くは意識を保っていたのだが、先ほど宙を一瞥した後、その瞼をゆっくりと閉じた。
せめて流れ出る赤色を留めたくて緑光で包むが、薄ぼんやりとした少女がそれを留めた。

「アンタ…」

おねがい、もう、かれをくるしめないで

涙に濡れそぼった彼女の瞳は、吸込まれそうな程美しかった。


2008.8.21
部屋の隅の棚に、シンプルな写真立てを見つけた。

「なあシャドウ、この人誰だ?」
「ん?」

かたんと手に持ってみる。中身は紙媒体の色褪せたセピア写真で、微笑みを浮かべる女性が大きな窓をバックに佇んでいた。
背景は…地球?

「…僕の大切な人だ」
「えっ?」
「マリアという。彼女はまさに聖母の名に恥じない、清らかな優しい娘だった」

ひょいとシルバーの手から写真立てを取り、彼女の笑みを己に映した。

「生きていれば、さぞ美しい女性となったろうに」



他人の好き嫌いは結構はっきりしているシャドウに、ここまで想いを寄せる存在がいたなんて。
シャドウが立て直した写真立てを、彼が席を外したときにこっそりパタンと倒した。



こんなちょっとしたことくらい、と、知らない振りしちゃってさ。
 壁に手をついて、後方からの猛攻撃をルージュは容易く受け止めている。
素敵、素敵よアナタのソレ。下半身がミンチになりそうな快感だわ。
「青い坊やでいるより、その格好のほうがずっと魅力的よ」
ヘタな前戯やクサイ口説き文句は必要ない。あたしだってただひたすら貫かれていたい時があるの。
「ああ、ああ、あああ……っ」

我を忘れたかのように腰を叩きつけるウェアホッグ。びちゃびちゃと涎がルージュの尻たぶに垂れ落ちて汗と混ざっていく。
子宮を小突くペニスが興奮とともに更に雄々しく、太くなっていくと、ルージュは堪らず叫んだ。
「アナタのすごいの、お尻にも頂戴」
ぴたりと動きを止め目を剥くと、ウェアホッグはだらしなく爛れた陰唇の上でいざなう窄まりに杭の様なペニスを宛がった。
「ふ、ぅ、」
みぢみぢとアヌスに押し込まれていく感触に、ルージュはフフンと笑った。
「アナタらしくないわね、一気にきてよ」
気を遣う必要なんてないの。








080821shanghairuby
遣う、のほうになっちまった
「盛ってんじゃないわよ、ボーヤ」
薔薇色の唇を濡らして、彼女は扇情的に嗤う。
人影のない夜のダウンタウンの
そのまた外れの打ち捨てられたビルの上で。
手にした鞭をしならせて、たまにはこういうのもいいわよねと
にやりと口を歪ませる。

なぁ見ろよ醜い姿だろ。
俺は酷く傷ついているんだ。
慰めてくれよ、ルージュ。
それにお前だってこういうの
嫌いじゃないじゃないか。

「だめよ、まだ駄目。」

圧倒的な力で押し倒して。
顔ごと飲み込めそうな口で体中を舐めまわし。
いつもの自分とは思えないほどの、抵抗しようのない本能が。
彼女の上を這いずり回る。

「ふふっ…こうなったらほんとに只の醜い野獣ね」

あのおじょーさんが見たらなんていうかしら なんて
楽しそうに嬉しそうに嬌声をあげる彼女をみると
心の底から安心できるんだ。

きっと当分この関係は
止められないでずるずると。

---------
YuU
お題に沿ってない きがす る
月光を背に受けながら飛んでいた。
夜明けが近い。

「…あら?」

眼下に広がる街の中、暴れまわるロボットたち、それらを蹴散らす生き物が目に入った。
あれは、…狼?

違う、あれはソニックだわ。
シャドウから聞いている。
なんでもエッグマンによって、夜は狼化してしまう体質に一時的に変わってしまったのだとか。
あれがそうなのかしら。

…強い。
スピードこそ針鼠のときと比べてしまえばお粗末なものだったが、腕力はあのナックルズにも負けていないのではないか。

にわかには、あれがソニックだなどとは信じがたい。



さぁっと辺りが明るさを取り戻し始めて、ルージュは彼に見入っていたことに気付く。
一通りのロボットを破壊し終えた狼は、朝日を浴びてがくりと膝をついた。
縮んでいく身体。いつしか、普段知る青い針鼠がそこにいた。



「アンタもなかなか大変なのねぇ」
「ルージュ…?」

もう大丈夫だろうと判断し、ばさりと降り立つ。
振り返る彼の目は疲れと安堵で揺れていた。

「シャドウから聞いてるわ、ドクターも今回はなかなかえげつないことしたわねー」
「…ま、いろいろあったのさ」

ぷるぷると頭を振ってすっくと立つ。足元
が微かに覚束ないようだ。

「…帰って寝る」
「…早く戻れるといいわね」

彼はくるりと踵を返し、ひらひらと片手を振り上げて返事をした。



…あいつよりはまともな返事をしてくれる辺り、彼らしいと思った。
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