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ああ、この世界にも裏切られた。
メフィレスが辿り着いた世界も、彼を受け入れてはくれなそうだった。
何処へ行っても、何をしても受け入れられない。媚びてみても、破壊してみても、何も。
温もりが欲しかった。
「・・・もしもし?」
少年が声をかけた。木に凭れていたメフィレスに。
見覚えがある様にも思えたが、そんな些細な事はメフィレスには関係なかった。
顔を上げる。
少年はその顔に驚いた。彼の知っている騎士によく似ていたから。
彼は自分の持っていた鍛冶用のハンマーで、メフィレスを頭から叩き潰した。
同じ顔の人間を見たら、それは悪魔だと思えと言ったのは誰だったろう。
実際、それは闇になって、溶けて、消えた。
「悪魔・・・!!」
ブラックスミスは怯えながら、その場所を逃げ出した。
何処へ行ってもそうだった。
メフィレスは、何処へ行っても異質と言われ、その生を無理やりに終わらされた。
嗚呼、コノ世界ニモ裏切ラレタ。
声にならないごぼごぼとした音を立てて、メフィレスだったものは言った。
悲しい声にも、聞こえた。
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