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なんていうかフェチ。
それは神か悪魔か、それとも。
分からないけれど、道の中で迷っていた彼には何より有り難かった。
ここが何処かも分からない 転移したのかも分からない世界では、さしものメフィレスも動けない。
その少年は、メフィレスを見て他人の名を呼んだ。見れば彼も知っている少年によく似ていたが、然したる問題でもない。
肌で分かる。この世界は、彼らと異なる時間軸の世界なのだと。
だからこの少年も彼の知る少年であって、少年ではないという事になるのだろう。
メフィレスはその点は柔軟だった。
「ごめんなさい、知り合いの騎士様によく似ていたんです」
「そう」
気にしてないよ、と答え、飲み下した紅茶に違和感を感じたが、もう、止まらない。
「おやすみなさい」
少年の声が、響いた。
憧れの騎士だった。鍛冶屋の自分が到底届く筈もない人だった。息子も居る。
だから欲しかった。
虚像でもいい、彼の代わりとなる存在が。
「キレイですね、貴方の手は」
丹念に指を撫でながらスミスが囁く。メフィレスはよく分からない状況に目を白黒させた。
状況的に、そういう事をされているのは分かる。下半身が酷く熱くて、じれったくて。
なのに何故この少年は、ボクの指ばかりを責め立てるの?
「騎士である筈なのに、素敵な手だ」
あの手に本当によく似ている。歴戦の戦士でありながら、美しい手をした彼に。
この手を、メチャクチャに汚してやりたい。もう美しく、気高い存在ではいられないように。
スミスがメフィレスの手ごと、熱く燃える肉芯を掴んだ。
それだけで、腰がひくん、と跳ねる。だが、スミスはそれだけでは許さない。
もう片手の手袋も取ってしまうと、指を舐めながら片手を扱きあげた。
「っあ、やだっ・・・ふ・・あぁぁ・・・」
「・・・こんな程度で達しないで下さい、ね?」
濡れたメフィレスの指を、無理やりアナルに宛がう。
メフィレスは心底恐ろしいモノを感じていた。唯のフェティシズムでもこんな事は、多分、しない。
濡れる筈もないそこに、ぐい、と指を押し込めた。
痛い。喉の奥で叫んだ。
黒い闇が溢れ出し、スミスとメフィレスの手を汚す。その指を無理やり動かし始めた。
痛い、いたい、イタイ。
だが恍惚とした少年が許す筈もない。自身の雄をメフィレスに見せつけるように、またがった。
舐めて、と言いたいのだろう。
メフィレスは無理やり口に押し込められるような形になった。
正しくない「愛してる」を聞きながら、次第にメフィレスの意識が、快楽の闇に堕ちていった。
「よぉく解れたら、次はぼくのモノで、中まで汚してあげますからね」
愛してます、ぼくの愛しい騎士様。
いや、そもそもぼくは本当に彼を愛していたんだろうか?彼の姿と、その手が好きだっただけなんじゃないだろうか。
ああ、きっとそうだ。
そしてその手を汚して、ぼくも汚れ果てたいとずっと思っていたんだ。
「愛してます」
正しいが正しくない愛の言葉を囁きながら、少年は闇の中に白い汚れを放った。
END
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