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「エメル、今のオレの姿をお前が見たらどう思うだろうな。」

ソニックはぼそりとつぶやいた。目の前に千夜一夜の化け物が迫っているというのに、悠長に昔の友人が脳裏をよぎった。
ありあまる力故に悲しい運命を辿った友人を。彼は、ソニックの子供でもあったし、弟でもあった。そしてかけがえの無い友人であった。
世界リングの感情が、渦を逆巻き、一切と合切をまぜこぜにする。内から滲み出る憎しみが、怒りが、悲しみが、使命感が、そして己の信念が、まるで砂漠を焼く陽光のような陰火となってソニックの体をかけめぐる。
あの時、そう、あの時のエメルも、同じ気持ちだったのではないか。なにもかもが流される恐ろしい感覚。それがあの時のエメルと重なる。
今思えば、別れが来るのなら、もっとエメルに教えてやればよかった。と思わない事もない。
しかし、エメルはもう一人前であったし、自分も彼を認めていたのは間違いない。
それでも、と自分らしくない事を思う。
過去は振り返らない、時間は待ってはくれない。ならば、エメル。オレの雄姿を見ていてくれ。
あらゆる感情の濁流に耐えて、一つの事ん成し遂げようとするオレのカッコいい所。絶対に負けない。
この薄暗いどろどろした世界があっちゃいけない。間違いを正すオレの姿を。
お前に対するせめてもの礼儀だ。とオレは思っている。

エメル、今のオレは、カッコいいかい?いつかまた会えたなら、また拳を交えよう。

「こんな世界!願い下げだぜ!」

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