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己の身体に波長がなじむエメラルドから、声が聞こえた気がして。
今思えば、あれはエメラルドの意思だったのかもしれない。
声が聞こえて、力が増したから。
エメラルドに意思など、と思っていたが、ソニックには真剣な顔をされた。
「マスターエメラルドの守り神、かもな」
時々、彼の目の色を見て思い出す。
たまには神殿に戻してやるのもいいか、と。
赤い彼と口論になるのは目に見えているけれど。
などと思っていた矢先だ。
また身体を白金色に光らせ、声を聞く。
ああ、今想えば。
力を使う自分が同調しているのかもしれない。
守り神の少女の願いと、最も愛した少女の願いを重ね合わせて。
今思えば、あれはエメラルドの意思だったのかもしれない。
声が聞こえて、力が増したから。
エメラルドに意思など、と思っていたが、ソニックには真剣な顔をされた。
「マスターエメラルドの守り神、かもな」
時々、彼の目の色を見て思い出す。
たまには神殿に戻してやるのもいいか、と。
赤い彼と口論になるのは目に見えているけれど。
などと思っていた矢先だ。
また身体を白金色に光らせ、声を聞く。
ああ、今想えば。
力を使う自分が同調しているのかもしれない。
守り神の少女の願いと、最も愛した少女の願いを重ね合わせて。
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スパソニ テイルス 重力
(敵に捕まって何か罠にひっかかりました的状況)
スーパーソニックは空を飛ぶ。しかしそれに超過剰な重力をかけられれば――
「ソニック! ソニックうううッ!!」
金色の針鼠は、ガラス瓶の中にいた。その中で無茶苦茶な重力をかけられている。
体が持っているのは、宇宙空間でも耐えられるスーパー化した肉体だからだろう。
だがリングもなく、いずれ生身に戻るとすれば、その結果は――
「……テイ、ルス……」
今にもつぶれてしまいそうな虫の息の中、しかしソニックは、しっかりとテイルスを見つめた。
口が、逃げろ、と動いたのを、確かに見た。
だからこそ――テイルスは逃げなかった。
今はこの機械を操る主はいない。なら、機会は今しかない。
テイルスはコンソールに走り、そのスイッチやダイヤルの類を観察する。
何も説明書きはない。ならば、培ってきた知識や勘を総動員して、どれが機械を止める仕掛けなのか当てるしかない。
「ボクしかいないんだ――ボクが、ボクがソニックを助けるんだ!!」
(敵に捕まって何か罠にひっかかりました的状況)
スーパーソニックは空を飛ぶ。しかしそれに超過剰な重力をかけられれば――
「ソニック! ソニックうううッ!!」
金色の針鼠は、ガラス瓶の中にいた。その中で無茶苦茶な重力をかけられている。
体が持っているのは、宇宙空間でも耐えられるスーパー化した肉体だからだろう。
だがリングもなく、いずれ生身に戻るとすれば、その結果は――
「……テイ、ルス……」
今にもつぶれてしまいそうな虫の息の中、しかしソニックは、しっかりとテイルスを見つめた。
口が、逃げろ、と動いたのを、確かに見た。
だからこそ――テイルスは逃げなかった。
今はこの機械を操る主はいない。なら、機会は今しかない。
テイルスはコンソールに走り、そのスイッチやダイヤルの類を観察する。
何も説明書きはない。ならば、培ってきた知識や勘を総動員して、どれが機械を止める仕掛けなのか当てるしかない。
「ボクしかいないんだ――ボクが、ボクがソニックを助けるんだ!!」
早く、速く。七色の輝石を集めなければ。
闇を包括するあの化け物が、ソニックを奪ってしまった。
彼の風は、まだ生きている。
未来の世界飛ばされた折に見かけた生物達が襲ってくる。
二本の黄金の尾をプロペラのように回転させて、攻撃を回避した。
時折闇色の球体が何もない空間に出現し、世界を歪めていく。
全てを飲み込んでいくそれを見た瞬間、血流が逆流する気分を味わった。
敵の攻撃も、球体の吸収力にも反して銅像に触れる。
気付けば、廃墟と化したビルの屋上付近に、あの奇跡の輝きが見えた。
「待っていてソニック、今、助けるから……!!」
引っ張られるように後退していく体に鞭打ち、必死で右手を伸ばしてそれを掴んだ。
七つの輝きが、音速を誇る彼を包み込んでいく。
光が終息したそこには、青を金色に染め上げた姿が宙に浮かんでいた。
「Thank you! さぁシャドウ、シルバー。仕上げと行こうか」
金色の輝きが、空高く飛んでいった。
2008.8.19 otowa shigure
闇を包括するあの化け物が、ソニックを奪ってしまった。
彼の風は、まだ生きている。
未来の世界飛ばされた折に見かけた生物達が襲ってくる。
二本の黄金の尾をプロペラのように回転させて、攻撃を回避した。
時折闇色の球体が何もない空間に出現し、世界を歪めていく。
全てを飲み込んでいくそれを見た瞬間、血流が逆流する気分を味わった。
敵の攻撃も、球体の吸収力にも反して銅像に触れる。
気付けば、廃墟と化したビルの屋上付近に、あの奇跡の輝きが見えた。
「待っていてソニック、今、助けるから……!!」
引っ張られるように後退していく体に鞭打ち、必死で右手を伸ばしてそれを掴んだ。
七つの輝きが、音速を誇る彼を包み込んでいく。
光が終息したそこには、青を金色に染め上げた姿が宙に浮かんでいた。
「Thank you! さぁシャドウ、シルバー。仕上げと行こうか」
金色の輝きが、空高く飛んでいった。
2008.8.19 otowa shigure
ぶわっと風が攻めてくる。
身軽な自分は、彼にしがみついて吹き飛ばされないようにするのが精一杯。
「ソニック…!」
「Sorry,テイルス。しばらく我慢しててくれ」
攻撃を受けてギアを吹き飛ばされ、落下するテイルスをなんとか受け止めたのはソニックだった。
ひょいと絶妙な位置にテイルスを乗せたまでは良いのだが。
「む、無茶だよソニック!二人でなんて!」
「置いてくわけにもいかないだろ」
「でも、スピードも出ないし…」
「任せろよ」
ぐんと重力を感じる。
「カオスエメラルドのご加護があるからな」
黄金が2匹、宙を舞う。
身軽な自分は、彼にしがみついて吹き飛ばされないようにするのが精一杯。
「ソニック…!」
「Sorry,テイルス。しばらく我慢しててくれ」
攻撃を受けてギアを吹き飛ばされ、落下するテイルスをなんとか受け止めたのはソニックだった。
ひょいと絶妙な位置にテイルスを乗せたまでは良いのだが。
「む、無茶だよソニック!二人でなんて!」
「置いてくわけにもいかないだろ」
「でも、スピードも出ないし…」
「任せろよ」
ぐんと重力を感じる。
「カオスエメラルドのご加護があるからな」
黄金が2匹、宙を舞う。
「ちょっとアンタ!」
と、突然声をかけられた。見ると、ピンクの髪をしたハリネズミの少女がこちらを睨んでいた。
「な、何だワイナ?」
「ちょっとアンタに用事があるのよ。こっち来なさい」
「アンタのシッポって羽箒にちょうどいいとおもったのよねー♪」
(一体何かと思ったワイナ……)
と、突然声をかけられた。見ると、ピンクの髪をしたハリネズミの少女がこちらを睨んでいた。
「な、何だワイナ?」
「ちょっとアンタに用事があるのよ。こっち来なさい」
「アンタのシッポって羽箒にちょうどいいとおもったのよねー♪」
(一体何かと思ったワイナ……)
「こらぁー!待ちなさぁーい!」
巨大の彼をギアで追う。
とっさに分岐したので、彼ーストームを追うのは自分だけだ。
彼がGを使って門を曲がっていく。
自分も曲がって、また更に門に消える紫のしっぽをちらりと見た。
「速い…」
でも、あのくらい追い付けなくちゃ、想い人にも届かない。
「絶対追い付いてやるんだから!」
ギアを加速した。
ライダーズわからないです(汗)
巨大の彼をギアで追う。
とっさに分岐したので、彼ーストームを追うのは自分だけだ。
彼がGを使って門を曲がっていく。
自分も曲がって、また更に門に消える紫のしっぽをちらりと見た。
「速い…」
でも、あのくらい追い付けなくちゃ、想い人にも届かない。
「絶対追い付いてやるんだから!」
ギアを加速した。
ライダーズわからないです(汗)
街でばったり会った灰色の彼。
今日はソニックが久し振りに気まぐれであたしのお菓子を食べてくれるっていうから、つい張り切って買い物をしちゃった。紅く艶やかな紅玉に、香り立つシナモン。
そんな帰り道に、この前追いかけっこをした彼にかち合った。
「アンタ、こんな所でなにしてるの?」
「………」
ぐぅううぅうぅ
『…………』
「もう、しょうがないわね、これからアップルタルトを焼くから、アンタも食べに来なさいよ」
家に着いてから、早速準備開始。
小麦粉、バター、砂糖を混ぜて捏ね上げ、タルト生地を作る。
耳たぶの硬さにまでこねるのに、毎回苦労するんだけど。
「………」
「え、なぁに、代わってくれるの?」
タルト生地は彼に任せることにして、あたしは中身を作ることにした。
卵と砂糖と生クリーム。カスタードクリームは彼にも食べられるように甘さ控えめに。
バニラエッセンスを2、3滴。ちょっとしたアクセント。気付いてくれるかな?
ソニックの大好きな林檎を皮を残したまま櫛型にスライスして。
灰色の彼が捏ねる生地は、いい感じの硬さにまでなっている。
これならクリームやヴァニラさんと一緒に作ったのと、いい勝負になるかもしれない。
思わず楽しみで仕方なくて、くるりと1回転。
赤いスカートが、ふわりと広がった。
2008.8.19 otowa shigure
今日はソニックが久し振りに気まぐれであたしのお菓子を食べてくれるっていうから、つい張り切って買い物をしちゃった。紅く艶やかな紅玉に、香り立つシナモン。
そんな帰り道に、この前追いかけっこをした彼にかち合った。
「アンタ、こんな所でなにしてるの?」
「………」
ぐぅううぅうぅ
『…………』
「もう、しょうがないわね、これからアップルタルトを焼くから、アンタも食べに来なさいよ」
家に着いてから、早速準備開始。
小麦粉、バター、砂糖を混ぜて捏ね上げ、タルト生地を作る。
耳たぶの硬さにまでこねるのに、毎回苦労するんだけど。
「………」
「え、なぁに、代わってくれるの?」
タルト生地は彼に任せることにして、あたしは中身を作ることにした。
卵と砂糖と生クリーム。カスタードクリームは彼にも食べられるように甘さ控えめに。
バニラエッセンスを2、3滴。ちょっとしたアクセント。気付いてくれるかな?
ソニックの大好きな林檎を皮を残したまま櫛型にスライスして。
灰色の彼が捏ねる生地は、いい感じの硬さにまでなっている。
これならクリームやヴァニラさんと一緒に作ったのと、いい勝負になるかもしれない。
思わず楽しみで仕方なくて、くるりと1回転。
赤いスカートが、ふわりと広がった。
2008.8.19 otowa shigure
ちょ、ちょっと待ってよ!
どうにかして搾り出した声は、彼には届いてはいないようだった。
普段は空の色を映した彼の色は、黄金色へと変わっている。
音速の壁を越えてとんでもない速さで景色が過ぎ去っていった。
街の灯りも、草原の花々も、あっという間に彼方へと去っている。
ねぇ、ソニックってば!
非難がましげに彼に声をかければ、チラと振り返り、不敵に笑みを浮かべた。
「もうちょっとで到着だぜ!しっかり捕まってな!!」
…ああ、もう。人の話なんてきいちゃいないのね。
どうにかして搾り出した声は、彼には届いてはいないようだった。
普段は空の色を映した彼の色は、黄金色へと変わっている。
音速の壁を越えてとんでもない速さで景色が過ぎ去っていった。
街の灯りも、草原の花々も、あっという間に彼方へと去っている。
ねぇ、ソニックってば!
非難がましげに彼に声をかければ、チラと振り返り、不敵に笑みを浮かべた。
「もうちょっとで到着だぜ!しっかり捕まってな!!」
…ああ、もう。人の話なんてきいちゃいないのね。
飲み比べをしようと家に誘われ二つ返事で承諾した。テーブルの上には色とりどりの酒瓶に加え、グラスや氷がずらりと並ぶ。話には聞いていたものの、予想以上の量に思わず笑ってしまった。
「貰ったのとか、造ったのとか色々余ってるんだ」
「造っても飲めないくせに」
意地悪く言ってやると、造るのが面白いから味見は分かる奴に任せるよと返される。今回も勝負とは名ばかりで、単なる飲みになるだろう。
彼が小さなガラス瓶を取り上げる。透明なガラスの細工はバイオリンを模していた。それが今日のメインらしい。受け取って蓋を取ると豊満な香が鼻孔をくすぐった。くらりとするような甘さは果実酒だろうか。
小さなグラスに注いで、勝負の幕開けを祝う。味も悪くなく飲みやすいが、その分アルコール度数も高い。然程酒に強くない彼ならこれだけで勝負がついてしまうのではないかと思ったが、流石に一杯目で倒れるようなことにはならなかった。
その後は種類を問わずに勝手に好きなものを飲む。実を言えば、自分とてそこまで強いわけではない。精々ザルの一歩手前ぐらいだろうと思っている。酔わないのは限界を自覚しているからだ。度数と胃袋に相談する余裕が有るか無いかで随分違う。
シャドウと飲む時などは相手が枠なので気をつけないと失敗するのだが、そういう意味で今回は安心だった。楽しく飲むにはベストな相手と言える。
「何杯目?」
「同じくらいだと思うぜ。もういいだろ?」
「勝負はついてない」
既に赤くなった顔で言われても苦笑するしかない。涙腺も緩んできたのか涙目になっている。拭ってやろうと立ち上がったところで。
転んだ。
「・・・は?」
「ようやく効いたかぁ。底なしかと思ってびびったよ」
彼がふうっとため息をついて机に突っ伏した。何をしたのだと睨みつけると、にっこり笑って手近な瓶を取り上げる。手の中でくるりと回し、ラベルをこちらへ示してみせた。
「アルコール度数を書き換えただけ」
一番最初にキツイの飲んだから気づかなかっただろと彼が言う。そこまで計算していたのかと相手の計画性に呆れた。
「普通に飲んで俺がアンタに勝てるわけないじゃないか」
「反則だぜ」
「うん」
素直に自分の否を認めた彼が、自分の手をとって立ち上がらせる。完全に踊らされた事実が悔しい。
「・・・お前いつからそんな黒くなった」
恨みがましく呟くと、そりゃあアンタを好きになってからに決まってるじゃないかと彼が笑った。
2008.8.19
「貰ったのとか、造ったのとか色々余ってるんだ」
「造っても飲めないくせに」
意地悪く言ってやると、造るのが面白いから味見は分かる奴に任せるよと返される。今回も勝負とは名ばかりで、単なる飲みになるだろう。
彼が小さなガラス瓶を取り上げる。透明なガラスの細工はバイオリンを模していた。それが今日のメインらしい。受け取って蓋を取ると豊満な香が鼻孔をくすぐった。くらりとするような甘さは果実酒だろうか。
小さなグラスに注いで、勝負の幕開けを祝う。味も悪くなく飲みやすいが、その分アルコール度数も高い。然程酒に強くない彼ならこれだけで勝負がついてしまうのではないかと思ったが、流石に一杯目で倒れるようなことにはならなかった。
その後は種類を問わずに勝手に好きなものを飲む。実を言えば、自分とてそこまで強いわけではない。精々ザルの一歩手前ぐらいだろうと思っている。酔わないのは限界を自覚しているからだ。度数と胃袋に相談する余裕が有るか無いかで随分違う。
シャドウと飲む時などは相手が枠なので気をつけないと失敗するのだが、そういう意味で今回は安心だった。楽しく飲むにはベストな相手と言える。
「何杯目?」
「同じくらいだと思うぜ。もういいだろ?」
「勝負はついてない」
既に赤くなった顔で言われても苦笑するしかない。涙腺も緩んできたのか涙目になっている。拭ってやろうと立ち上がったところで。
転んだ。
「・・・は?」
「ようやく効いたかぁ。底なしかと思ってびびったよ」
彼がふうっとため息をついて机に突っ伏した。何をしたのだと睨みつけると、にっこり笑って手近な瓶を取り上げる。手の中でくるりと回し、ラベルをこちらへ示してみせた。
「アルコール度数を書き換えただけ」
一番最初にキツイの飲んだから気づかなかっただろと彼が言う。そこまで計算していたのかと相手の計画性に呆れた。
「普通に飲んで俺がアンタに勝てるわけないじゃないか」
「反則だぜ」
「うん」
素直に自分の否を認めた彼が、自分の手をとって立ち上がらせる。完全に踊らされた事実が悔しい。
「・・・お前いつからそんな黒くなった」
恨みがましく呟くと、そりゃあアンタを好きになってからに決まってるじゃないかと彼が笑った。
2008.8.19
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